WTI原油の上昇も80ドルの手前でいったん失速か

 WTI原油は7月3日時点で一時バレル当たり75.27ドルまで上昇し、およそ3年7カ月ぶりの高値を再び更新した。6月の直近安値からは10ドルほどの値上がりとなり、上向きのトレンドに回帰した。

 市場では、高騰を続ける原油価格はこのまま上昇力を維持し、次の心理的な節目である80ドルを目指す動きになりそうだと強気を予測する声が一部にある。しかし、相場はこのまま続伸することなく80ドル手前でいったん失速し、少なくとも短期的には反落する可能性が高い。また中長期的にも新たな上値圧迫要因が台頭する可能性があり、80ドルの節目はかなり分厚い上値抵抗とみるべきだろう。

 短期的に下げやすいのは、3日時点で、相場の波動の強さを示す相対力指数(RSI)が日足ベースで69.49ポイントまで上昇し、行き過ぎの分岐点となる70ポイントに接近しているためだ。最近の市況情勢でも75ポイント付近に達した場合はほぼ確実に下げに転じている。このことは同時に足元の相場がこのまま上昇を続けたとしても上昇余地は限定的であることを示唆する。

 理由はもう一つある。それまで買い建てを優勢化させていたファンド勢は、利食いを先行されたことで4月下旬から6月中旬までの約2カ月間にわたり買い控え傾向を見せていた。ところがここにきて再び買い勢力を強めている。最近のデータでは、買い越しは62万枚超えを示しており、再び70万枚に接近する可能性がある。買いの増加は将来の手仕舞い売りを増やす要因でもあり、それは相場の先行きの暗転につながる。
 

 

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