目先、反発してから再度の下落相場

 東京ゴム先限は6月26日にキロ当たり170円20銭まで下落したが、さすがに、170円そこそこを新規に売る向きは少ないようだ。仮に、170円を新規に売って160円前後まで下落すれば利食可能だが、ただ、一気にそこまで下落するかどうか判らない。

 それどころか、170円台の安値を売った向きの腰が落ち着かない様子で、場合によっては目先的に安値を売った向きが買戻しに出る場面も予想される。

 というのも、上海ゴムは6月19日にトン当たり1万0,050元の安値をつけたあと反発、シンガポールも6月26日のキロ当たり144.50セントで下げ渋り、東京ゴム先限も6月26日の170円20銭から反発に転じている。

 特に、強材料が出現したわけではないが、市場人気の強弱を表すRSI(相対力指数)が上海、シンガポール、東京の3市場で揃って下値警戒の30ポイントを割り込んでいるからだ。

 材料はともかく、RSIを見ると各市場ともかなり人気が弱まっていることを表し、目先的にはテクニカルで反発してもおかしくないということ。

 問題は安値からどれほど反発出来るかだが、東京ゴム先限を例にすると、5月22日の高値202円10銭から6月26日の安値170円20銭までの下げ幅が約32円。その3分の1戻りは11円高の181円、半値戻りは16円高の186円となるが、少なくとも3分の1戻りである180円がらみまでの反発が予想される。『理想的には185円前後まで反発すると、弱気筋にとっては絶好の売り場到来となる』(市場関係者)との声もあるが…。

 昔から、『戻り待ちに戻りなし』との相場格言がある通り、弱気筋が理想としている185円前後の戻りがあるかどうか、正直のところ判らないが、ここはテクニカルで反発すると見た方が良さそうだ。

 もちろん、目先的にテクニカルで反発したとしても、それが本格的な反発につながるとは見ていない。長期的には下げ道中における単なるアヤ戻りの域であり、相場が予想通り反発しても、そこで一巡買ってしまえば、再び反落へと転じると見ている。

 その背景にはシンガポールRSS3号期近が140セント台に落ち込んでも、タイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国から市況対策の話が聞こえてこない一方、タイは季節的な増産期に移行して天然ゴムの生産量が増える、いわゆる“増産期”を迎えようとしている。

 タイでは1~3月に輸出削減した在庫がいまだに残っていると伝えられており、需給の緩和状態が見て取れる。また、本欄で何度も指摘しているように、東京市場では10月、11月、12月に供用期限が切れる現物が1,072枚(5,300トン)もあり、これが遅くとも9月以降の納会で品渡しされる。

 そうなると、いずれは納会での受け手難が価格を下落させる大きな要因になるはずで、それが、2~3ヵ月先に訪れることを考慮すると、大順ザヤ、サヤ滑り相場の到来による下落相場が再度やってくると見るべきだろう。

 7月6日にトランプ政権が中国の輸入品340億ドルに第一弾の25%制裁関税をかける予定で、中国の報復もさることながら、株式市場、金融市場、国際商品市場がこれにどう反応するか注意深く見る必要がある。
 

 

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