OPEC総会通過で増産折込、WTI70ドル回復へ

 週末開催された注目のOPEC総会は、7月から名目100万バレル増産を行うことで合意しました。増産に前向きなサウジアラビアと反対するイラン、ヴェネズエラなどの対立があり、全会一致が原則のOPECにおいては玉虫色の決着となりました。個別の具体的な増産量は示さず、曖昧な目安を立てるにとどめました。OPECと非加盟国はこれまで、日量180万バレルの協調減産を目標としていましたが、ベネズエラやリビア、アンゴラの生産が予想外に落ち込み、減産順守率が直近で163%で、目標を大幅に上回る減産幅となっています。

 OPECは声明で、減産順守率100%に従来目標に戻すと表明。サウジは、名目上、世界供給量の1%に相当する日量約100万バレルの増産につながると説明しましたが、イラクは一部諸国の生産の完全復旧は困難とみられることから、実質的な増産幅は同77万バレル程度になるとしました。特にヴェネズエラの基準生産206.7万(2016.10基準)から目標生産197.2万バレル/dayに減産する目標が直近では139.2万バレルまで落ち込み、減産順守率600%以上のダントツの1位です。アンゴラも175.1万から167.1万バレル/dayに減産目標が現在152.5万と減産順守率300%以上です。減産目標を上回って生産しているのはイラク1カ国だけで、減産順守率53%となっています。今回100万バレル増産でも賞味の実質増産は50~80万バレル程度と予想されます。

 このところの原油価格は、協調減産縮小をはやして軟調な展開となっていましたが、イベント通過増産を織込、しかし、実際はトランプ大統領に圧力かけられてやむなしの増産合意で、実際はさほどできないでしょうから、再度強気相場が戻ってくるのではないでしょうか。WTIも2/9安値58.07ドルから5/22高値72.83ドルまでの上げ幅に対し、6/18安値63.59ドルはフィボナッチ比率62%押し達成。これから70ドル回復の出直り相場となるのではないでしょうか。
 

 

 

 

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