高い減産順守率は、増産するための布石!?

原油(WTI先物)下落。サウジ・ロシアの増産観測などで。66.44ドル/バレル近辺で推移。

金下落。ドルインデックスの上昇などで。1301.5ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。11930元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。463.8元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで395.4ドル(前日比7.0ドル縮小)、円建てで1367円(前日比15円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「高い減産順守率は、増産するための布石!?」

サウジとロシアという、減産参加国(24か国)のOPEC・非OPECそれぞれのリーダーが増産を示唆しました。

具体的な数字を伴って報じられている事は、1.日量80万バレルを削減、2.減産順守率100%以上を維持する、3.6月から、という3点だと今のところ筆者は認識しています。

1と2に関連する減産順守率は以下のグラフのとおりです。

5月25日に開催された減産監視員会(JMMC)で、4月の減産順守率が152%と公表されました。

非常に高い減産順守率であり、上昇傾向が続いていることが分かります。

この減産順守率の高さを用いて、ということなのか、先述のサウジとロシアが示唆した増産が行われると考えられます。

報道を逆算すれば、150%を超える減産順守率は、ここから日量80万バレル増産しても100%を下回らない(減産を破ることにはならない)ということです。

つまり各種報道からは、現在の減産体制は、減産参加国24か国から自国都合で生産が減少しているベネズエラと、米国の単独制裁によって生産減少が見込まれているイランを除く22か国でその日量80万バレル分の“増産枠”を争う、という構図にあることが伺えます。

場合によってはまだ生産が減少したことが確認されていない(米財務省によれば石油関連の制裁は11月から)イランも枠争いに加わる可能性もあります。

高い減産順守率にはどんな意味があるのか!?と改めて考えれば、減産が非常に上手くいっていることを世界に発信するためのプロパガンダの強力な武器、そして、増産できる量を具体的に示すものさし、という意味がある考えられます。

次回の減産監視委員会は6月21日(木)、つまりOPEC総会の前日です。

5月の減産順守率が4月を上回る高水準だったと発表されれば、翌日のOPEC総会で具体的に“増産枠”の設定がなされる可能性は筆者はあると考えています。

図:減産順守率の推移

出所:減産監視委員会(JMMC)のデータより筆者作成

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