“悪いサウジ”に逆戻り!?

原油(WTI先物)下落。サウジ・ロシアの増産観測などで。70.19ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1303.5ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。11875元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。477.4元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで387.2ドル(前日比1.6ドル縮小)、円建てで1352円(前日比3円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「“悪いサウジ”に逆戻り!?」

イランとベネズエラの供給懸念が生じていることを背景に、OPECが6月に増産を検討していると報じられています。

減産順守率を100%以上に保ちながら(減産順守の状態は維持することを前提として)、日量100万バレルは増産が可能である、という議論がなされているようです。

以下は、減産体制のOPEC側のリーダーであるサウジと、非OPEC側のリーダーであるロシアの減産開始前後の原油生産量の推移です。(2017年1月を100として指数化)

減産開始後は、サウジはほぼ横ばい、ロシアはやや減少したものの、最近はやや増加という状況で、積極的に減産を実施しているとは言い難い状況です。

筆者はサウジもロシアも“可能であれば増産したい”と考えている可能性があるとみています。

5月が終われば、減産がはじまって1年5か月が経過したことになります。

減産開始当時、52ドル近辺だった原油価格もすでに70ドル台まで上昇しています。

OECD石油在庫も目標の過去5年平均までほぼ減少しています。

減産を継続する動機が徐々に薄れる中、米国の原油生産量が急増しており、サウジやロシアは生産シェアを脅かされています。

このように考えれば、特にサウジにおいては“可能であれば増産したい”と考えていてもおかしくはないと思います。

悩ましいのはサウジアラムコのIPOのためにもっと原油価格を上昇させたいという思いがあるとみられる点です。

今回、減産順守率の100%維持という条件付きではありながらも増産についての報道が出たということは、サウジアラムコのIPOという脱石油を掲げるビジョン2030の柱よりも、“目先の収入”や“シェア”を重視する“従来のサウジ”(逆オイルショックを拡大させた減産見送りを実施した時のサウジ)が再来する可能性が生じたと言えるかもしれません。

6月22日(金)のOPEC総会までの動向に注目が集まります。

図:減産開始前後のサウジとロシアの原油生産量の推移

出所:米エネルギー省(EIA)のデータより筆者作成

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