原油市場、スワップディーラーの売りが急増中

原油(WTI先物)反落。米国の原油在庫および原油生産量の増加などで。71.56ドル/バレル近辺で推移。

金上昇。ドルインデックスの下落などで。1295.8ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。11855元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。485.0元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで387.2ドル(前日比1.6ドル縮小)、円建てで1352円(前日比3円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「原油市場、スワップディーラーの売りが急増中」

前々回と前回、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細において、WTI原油先物市場における投機筋と生産者の買いポジションが高水準・増加傾向にあることをお伝えしました。

今回は、生産者、スワップディーラー、投機筋、その他の4種類の投資家のうち、スワップディーラーについて書きます。

この4種類の投資家の買いと売りのポジションを合計すれば0(ゼロ)になります。

つまり、4種類のうち誰かが買っていれば、同じ量だけ誰かが売っていることになります。(逆もしかり)

以下のグラフのとおり、スワップディーラーの売りが増加しています。

生産者と投機筋の買いの増加を吸収する動きであると言えます。

スワップディーラーとは、自身の顧客(投機筋、および生産者など)の要望に応じて価格を提示する、マーケットメイカーのような存在です。

スワップディーラーはISDA(世界的なデリバティブ市場を安全で効率的にすることを目的に1985年に設立された組織)のプライマリー会員であることが必要であるとされています。

会員のリストには、中国農業銀行、バークレイズ、BP、カーギル、大和証券、ガスプロムバンク、ゴールドマンサックス、三井物産などの名前が書かれています。(アルファベット順、2018年5月時点で212ある)

各国の投資銀行、穀物商社、石油関連会社の銀行、総合商社、証券会社など、実にさまざまな組織の名前があります。

一般的には、スワップディーラーが売りポジションを持つ、ということはその根拠となる原油の実物を保有しているとされます。

ただ、ここまで売りが積み上がっていることを考えれば、実物を持たずに(カバーなしで)売っているスワップディーラーがいる可能性があります。(リスト内の投資銀行など)

そのようなスワップディーラーは、同時に投機筋として買いポジションを保有し、自分で損益を相殺することを前提としている可能性があります。

図:WTI原油先物市場(CME)におけるスワップディーラーの売りポジションの推移 単位:枚

出所:米商品先物取引委員会(CFTC)のデータより筆者作成

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