原油市場、生産者の買いも増加中

原油(WTI先物)下落。イラン・ベネズエラの生産減少を意識したOPECの生産量調整への発言などで。71.94ドル/バレル近辺で推移。

金弱含み。ドルインデックスの強含みなどで。1290.7ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。11790元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)強含み。484.3元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで385.9ドル(前日比1.3ドル拡大)、円建てで1360円(前日比15円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「原油市場、生産者の買いも増加中」

前回は「原油市場、投機筋の買い越し幅はまだ高水準だが・・・」として、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細において、投機筋の買いポジションが高水準であることをお伝えしました。

今回は、統計上4種類に分けられる、生産者(販売業者、加工業者などを含む)、スワップディーラー、投機筋、その他、の投資家のうち、生産者の買い越し幅(買いポジション-売りポジション)について書きます。

生産者(販売業者、加工業者などを含む)は、原油や原油の性質を持つ液体などの実物を生産したり保有したりしています。

その実物が生産者の“資産”ということになります。

通常、生産者は自分の資産(生産物や在庫)に対して、値下がりした場合の保険をかけます。

値下がりは、生産物の販売価格の低下(収入が目減りする)、在庫の評価が下がる、などの原因になります。

先物市場で売りポジション(値下がりで利益・値上がりで損が出る、買いと反対のポジション)を持つことで、仮に現物市場で値下がりしても、それに連動するように動く先物市場で利益が取れれば、差引で大きな損を被ることを避けられます。

これを“ヘッジ”(保険つなぎ)と言います。

そして、実際に現物に携わる「生産者」は、先物市場で多くの場合売りを持つ傾向があります。

以下は、WTI原油先物市場における、生産者の買い越しポジションの推移を示したグラフです。

徐々に0(ゼロ)に迫っていることがわかります。

つまり、通常は売り志向である生産者が徐々に買い志向に変化しつつあると言えます。

生産者自身が原油価格の先高感を見込んでおり、原油価格上昇によって資産価値の上昇を享受するだけでなく、買いポジションを保有して利ザヤを稼ごうとする動きが強まっている可能性は否定はできないと思います。

現在、投機筋は買い、そして生産者は買い志向に転じつつあります。

次回以降、誰が売っているのかについて書きます。

図:WTI原油先物市場(CME)における生産者の買い越し幅の推移 単位:枚

出所:米エネルギー省(EIA)のデータより筆者作成

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