ICBCスタンダードバンクは現在のドル高は一過性のものだという

 現在のドル高は継続的なものではないとICBC Standard BankのアナリストMarcus Garvey氏はKitco Newsで述べている。金価格はドル以外の通貨建てでは上昇しているという。金の現物需要は堅調で、セーフヘブンの買いも散見されるという。短期的にはドル建て金価格はドル高によりもう少し下がる可能性はある。ドルインデックスは過去6週間で約5%強くなっているので、ドル建て貴金属価格はその分下がっている。金は1300ドル〜1365ドルのトレーディングレンジから1235~1260ドルの新しいトレーディングレンジに移行した。短期的にはドル高は続き、金価格は下がるかもしれない。

 しかしドル高は構造的なものではなく、サイクリカルなものである。米国の利上げが長期金利を押し上げ、ドルを高くしている。しかし、問題は米国の経済成長は既に長いサイクルの終わりの方にある。また米国の現在の景気は、企業による投資によるというよりは、消費者の借金の増加に伴う景気上昇であるので、長くは続かないと思われる。また金価格はイタリアの五つ星党という反体制派が政権を担うようになり、政治的不安定が予想され、またNAFTAを巡る米国とカナダの貿易摩擦や、中近東、北朝鮮等の地政学的リスクに金価格はセーフヘブンとしての役割を果たすだろう。そうなれば金投資に資金が流れ込み、金価格は上昇するはずだとGarvey氏は述べている。

 また、ドル建ての金価格ではなく、各国通貨建ての金価格はドルが高くなると共に各国通貨は安くなり、例えば東京金価格は円安の影響で上昇する。こうした国では、通貨が安くなることのヘッジのために金を買えばよいことになる。各国通貨が安くなれば国内の消費者物価は輸入物価の値上がりにより上昇しインフレとなるので、金を買っておくということはすなわちインフレヘッジにもなる。
 

 

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