ゴムは強材料が目につく!?

 東京ゴム先限は5月15日に187円70銭まで下げたが、18日には195円まで切り返す強さを示した。これによって5月8日の194円70銭を30銭とはいえ上回り、次は3月15日の195円80銭、同5日の195円10銭をクリアして2月6日の198円が目標になると予想する。

 とはいえ、相場には行き過ぎがつきもので、勢いに乗れば200円大台まで上昇する可能性もあるが、筆者が上げに慎重な見解を述べているのは、余り高値をつけるとタイから新たな現物を呼び込み、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫を更に増やす恐れがあるからだ。

 それでなくとも、5月10日現在の在庫は1万3,700トンと過剰にあり、今回の上昇でタイから新たな現物を呼び込んでしまったら、その在庫の重圧で再び安値低迷を余儀なくされる恐れがあるからだ。

 タイ産地では秋に向けて天然ゴムの増産期に移行し、輸出業者の売り腰が弱くなる可能性があることを考慮すると、東京ゴムが勢いに乗って200円大台を突破し、先高人気が高まった時点では、恐らく、タイ輸出業者が東京市場に売りヘッジする姿勢を強めるものと思われる。

 従って、相場が上昇コースをたどった場合、東京ゴムとタイRSS3号のオファーとの輸入採算には十分注意を払う必要があるものと思われる。

 目先的には、①相場をリードしている上海ゴム9月限が18日に1万1,920元と5月7日の1万1,920元に顔合わせしており、これを抜けば3月5日の1万3,185元が目標になる、②東京ゴム先限は3月20日の安値173円30銭から着実に下値を切り上げている、③為替が円安基調を強めており、当面は昨年12月11日の113円69銭、11月6日の114円74銭が目標になって、ゴムの輸入コストがアップする(3~4円の円安でゴムの輸入コストはキロ当たり5円から6円50銭上昇する)、④中国の青島ゴム在庫が先週16日現在で17万2,400トンと前回発表よりも1万1,000トン減少している、⑤原油高による合成ゴムの先高見通しで天然ゴムに割安感が芽生える可能性、⑥ラマダン(断食月)が先週から始まって6月14日まで続くが、この期間中にテロが増える恐れもある…など、弱気筋にとっては、誠に不気味な材料を背景にしているといえなくもない。

 最後に東京ゴムの先限日足を見ると、3月26日の173円30銭から4月2日の185円まで上げ幅12円60銭、4月5日の176円10銭から16日の185円40銭まで上げ幅9円30銭、4月16日の179円から20日の190円40銭までの上げ幅11円40銭、4月27日の185円70銭から5月8日の194円70銭までの上げ幅9円70銭。その間のリズミカルな上げ幅を考えると、5月15日の187円70銭からの上げ幅を10円と見れば約198円、行き過ぎを考慮すると200円台奪回というシナリオが描けるわけだが、果たして、どうなるか。

 今回の戻りで強気派が増えるようだと、そこが上げのピークになるかも知れない。
 

 

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