できるだけ正しく米国の原油在庫を追いたい

原油(WTI先物)下落。稼動リグ数の増加などで。70.44ドル/バレル近辺で推移。

金横ばい。ドルインデックスが小動きだったことなどで。1320.2ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)横ばい。11715元近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)下落。466.0元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで393.7
ドル/トロイオンス(前日比3.0ドル縮小)、円建てで1371円(前日比4円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「できるだけ正しく米国の原油在庫を追いたい」

「クッシング在庫」というものがあります。

これは、米国の中央やや南、オクラホマ州にあるクッシング地区の原油在庫のことで、隣接するテキサス州で生産されるWTI原油の主要な貯蔵地と言われています。

そのためか、クッシング在庫は米国の原油在庫の指標とされています。

米エネルギー省(EIA)の週間石油統計によれば、クッシング地区の原油在庫は2018年5月4日時点で3717万0000バレルでした。

同じ5月4日の全米の原油在庫(戦略備蓄除く)は4億3375万8000バレルであったため、クッシング地区の原油在庫のシェアは8.6%となります。

米エネルギー省は全米を5つの地区に分け、それぞれの原油在庫の量を公表しています。

東海岸地区、中西部地区、メキシコ湾地区、ロッキー山脈地区、そして西海岸地区です。

クッシング地区はオクラホマ州が属する中西部地区に入ります。

米国全体の原油在庫は、急増直前の2014年9月26日と、現在(2018年5月4日)を比較して1億0829万3000バレル、まだ“過剰”(正常化していない)といえます。

以下のグラフは、その1億0829万3000バレルの過剰分について、各地区の割合を示したものです。

指標であるクッシング地区は15.4%です。また、最も割合の大きいメキシコ湾地区は52.0%です。

仮にクッシング地区の原油在庫が1666万5000バレル(1億0829万3000バレルの15.4%)減少したとしても、他の条件が変わらなければ、米国の全体の原油在庫は9162万8000バレルとなり、引き続き高水準であることに変わりはありません。

つまり、クッシング地区の在庫の増減だけでは米国の原油在庫の動向を知ることはできない、ということです。

クッシング地区の他、米国全体、そして米国全体のおよそ半分を有するメキシコ湾地区の原油在庫の推移を追っていきたいと思います。

図:米原油在庫の過剰分(急増前の2014年9月26日と2018年5月4日の比較)の地区別シェア

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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