米国債短期金利と長期金利のスプレッドが縮小

<金価格はドル高金安に>
 最近の金価格はドル高ドル安に応じて反比例している。それ以外に金価格を大きく動かす要因に事欠くためでもある。金価格を予測するにはドルが強くなるか弱くなるかを予測する必要がある。

<金利差が為替の基本>
 為替の基本は二国間における金利差である。だからこそ為替取引にはスワップポイントと言われる金利差のやり取りがある。それにより為替の動きのリスクが軽減されているのが為替取引の特徴である。為替ほど予測するのが難しいものはないと筆者は思っている。

<筆者の経験>
 40年以上に及ぶ日本円を中心とした為替を商社時代から見てきた。もっぱら原材料の輸入に携わってきた筆者は、円高がありがたかった。輸入価格が値下がるからだ。例えばアルミを1トン輸入するとする。当時は1トン250ドルとかいう時代であった。顧客にドル建てで売る場合もあるが、その場合でも顧客のために良い為替レートを採ることが必須であった。大手アルミサッシメーカーに70円台の1年先物為替予約をしたことは筆者の自慢のひとつである。今では大手総合住宅メーカーとなった顧客が他社と比べて非常に安いアルミ原材料を供給する役割を担ったが、それは円高を狙うことでもあった。

<ドル高傾向ははずせない>
 さて、話を元に戻すと、金価格を予測するにはドルの動きを予測する必要がある。昨日の日経新聞にも載っていたが、今後米国金利が徐々に高くなり、各国との金利差が拡大すればドル高になる。予定では年内にも3%を超える政策金利になるが、既に米国10年物国債金利は一時3%を超えた。日本や欧州はゼロ%から抜け出すには更に時間がかかることだろう。ユーロは昨年、2018年には金利が上がり始めるとの思惑からユーロ高になったが、直近では欧州の景気に陰りが見え始めており、かつ消費者物価は上昇していない。一方米国では消費者物価が2.1%を超え、日本は2.0%の目標インフレ率をとても達成できない状況が続いている。こうした状況はドル高を示唆している。

<ドル高はドル建て金価格を安くするが、円安により円建て金価格は高くする>
 ドル高は円安である。従って金価格はドル建てでは下がっても、円建てでは上がることになる。相殺されて東京市場の金価格は横這いとなるかもしれない。ただし円安で株価は下がるだろう。
 

 

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