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ゴムは再度190円台にチャレンジ出来るか

 東京ゴム先限は4月20日に190円40銭まで上昇したが、なかなかターゲットである3月15日の195円80銭、同5日の195円90銭を抜くことが出来ない。それどころか、先週27日には上海ゴムの中心限月(9月限)が1万1,160元まで売られ、4月16日の1万1,015元、3月26日の1万0,830元を割り込みかねないような動きを嫌気して、東京ゴム先限も185円まで値を沈めた。

 しかし、タイRSS3号の日本向けオファー(5月積)は200円を若干上回っているだけに、その割安幅は15~16円見当まで広がっている。タイ産シートの日本向けオファーが強含んでいるのは、『雨がちの天候で採液作業が停滞しているため、原料の出回りが少ない』(市場関係者)によるものだが、ただ、タイはインドネシア、マレーシア3ヵ国で1~3月に輸出を削減、その結果、『製品在庫が多くあり、供給に支障はない』(同)としており、原料不足は一時的な現象かも知れない。

 このため、『東京ゴム先限がタイRSS3号のオファー、つまり、その採算値である200円強まで戻すのは無理かも知れないが、それでも、195円がらみまで反発してもおかしくあるまい』(同)との見解もある。

 東京ゴム先限日足を見ると、3月26日の173円30銭、4月5日の176円10銭、4月16日の179円という下値切り上げ型の足取りからすると、当面、180円を維持することが出来れば、ゴールデンウィーク明けに195円見当までの反発も期待出来ると思われる。

 それでも、190円台乗せに手間取って、190円が上値抵抗線ムードを強めるようなことになると、その後に失望売りを誘って再び下値探りの展開に逆戻りする恐れもあるので、その動きから目を離せない。

 一方の需給面に目を移すと、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫は4月10日現在で1万3,658トンまで増加、1万4,000トン台乗せも時間の問題だ。上海ゴム在庫も4月20日現在で44万6,667トンと増えている。海南島、雲南省での国産ゴムも生産されており、引き続き、在庫は増加する方向にある。

 また、タイ産地では5月から天然ゴムの生産量が増え、秋に向けては増産期となり、需給は緩和する季節を迎える。

 つまり、東京や上海で過剰在庫を抱えているうえに、世界最大の天然ゴム生産国であるタイが増産期に移行するとあっては消費国の買い付けは消極的にならざるを得ない。

 このように見ると、ゴム相場は目先的に上げ余地はあるものの、長期的なスタンスは、あくまでも“戻り売り基調”の相場と判断して差し支えあるまい。
 

 

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