週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比1.20ドル高の68.13ドル、ブレント原油は1.72ドル高の73.63ドルとなった。

 前週末13日の海外原油は続伸。シリアを巡る地政学リスクや、IEAの月報でOECD加盟国の石油在庫とOPECの産油量が減少したことを好感した。ただし、米株式の軟調推移や米原油稼働リグ数が7基増加したこともあり上値は限定的だった。

 日本時間14日早朝、米英仏はシリアにミサイル攻撃を決行。これを受けて波乱が予想された週明け16日は反落、トランプ大統領がシリア攻撃の完了を宣言して限定的な攻撃にとどまったことからシリア情勢の緊迫感が後退した。17日は今週末のJMMCで協調減産の延長が協議されるとの期待感から小反発となった。翌18日は大幅続伸、EIA石油在庫統計で原油 107.1万B減少、ガソリン 296.8万B減少、留出油 310.7万B減少と何れも減少したことが好感されたことに加え、サウジの高官が原油価格の目標値を80ドルとし100ドルも視野に入れているとの国際報道を受け思惑的な買い意欲が強まった。19日は小反落、取引序盤は引き続き堅調に推移していたものの、20日のJMMC(産油国共同閣僚監視委員会)を控えWTIで70ドル、ブレントで75ドルの節目を前に利益確定の売り物に押される形となった。

 国内市場は17日に発生したJXTG川崎製油所の装置不調によりガソリン、灯油とも期近のクラックは急拡大した。今週のJXTG仕切通知はガソリン+2.0、灯油は+0.5となった。来週も原油コストの上昇を受けてガソリン中心に先高観が強まっている。今後、京浜サイドではJXTG川崎と鹿島、コスモ千葉で定修が予定されており、一時的に需給がタイト化する懸念が製品先物期近の堅調地合いに反映されている。

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