地政学リスク織り込みながら上昇(原油相場)

 前回当欄で『4月に安値試しが先行したとしても、NYダウの下げ止まりや、NY原油のチャート上の底打ち確認を待って、買い主体の戦略を考えたい』としたが、地政学リスクや米中貿易問題を嫌気する場面があったが、NYダウは、200日移動平均線を維持。NY原油(5月限)は、4月6日に61.81ドルまで続落後、一目均衡表の雲で下支えられ、長大陽線で底打ち後は、大幅続伸となっている。

 昨晩のNY原油(5月限)は、2014年12月2日以来およそ3年4ヶ月ぶりの高値を付けた。米エネルギー情報局(EIA)週間在庫統計で、増加が予想されていた原油在庫が前週から減少。ガソリンなど製品在庫も減少した事や、サウジアラビアが原油価格を80~100ドル近辺に引き上げたい意向(減産延長示唆)だと報じられた事などが材料視された。

 石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの主要産油国は20日、サウジで閣僚会合を開く。需給改善に向け協調減産の継続を再確認するとの見方も買いを誘った。協調減産の延長はサウジが示唆したほか、6ヶ月間の延長が選択肢の一つとして取り上げられている。短期的な協調減産のほか、産油国は超長期的な協調的枠組みについても協議を進めている。

 4月の石油輸出国機構(OPEC)月報によると、2017年の原油需要は世界全体で日量9,707万バレル、前年比1.7%増となる一方、供給はOPECおよび非OPEC産油国による協調減産の影響で、同9,659万バレル、同0.8%増となった。この結果、2017年の需給バランスは、需要超過・供給不足に転換した。
 

 

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