ベネズエラの減産は減産合意を守るためではない!?

原油(WTI先物)反落。各種リスクの後退などで。66.16ドル/バレル近辺で推移。

金下落。主要株価指数の上昇などで。1344.4ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)下落。11085元近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。427.4元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで415.5ドル/トロイオンス(前日比3.4ドル縮小)、円建てで1403円(前日比2円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「ベネズエラの減産は減産合意を守るためではない!?」

前々回の「OPEC、3月は減産開始後2番目」、前回の「減産開始後、最も生産量が減った国は・・・?」で述べた、OPECの3月の原油生産量は2017年3月に次ぐ減産開始(2017年1月)後2番目に少ない、そしてそれを支えているのがベネズエラ、ということの続きです。

今回はベネズエラ単体の原油生産量の推移を見てみます。

原油生産量が減少していることは一目瞭然ですが、減少傾向はすでに減産が始まる1年前からはじまっていたことがわかります。

減産合意とベネズエラの生産量の減少には関わりがない可能性があります。

なぜベネズエラの原油生産量が減少しているのでしょうか?

財政難・政情不安・生産施設の老朽化などが要因であると考えられます。

また、超重質油が主である同国の原油については、他国から石油製品(ナフサなど)を調達し、希釈して精製や輸出を行う必要があると言われています。

つまり、ベネズエラの原油生産は、他国に比べて時間とお金と労力を伴う作業である、と考えらえます。

財政・政治・施設などの面以外に、時間と労力という面で同国の原油生産が行われなくなってきている可能性があります。

原油価格が上昇傾向にあっても生産量が増えないことから考えれば、同国国内の状況は良くない(むしろ悪い)とみられます。

ベネズエラは決して減産合意を順守するために生産量を減少させているのではない(つまり意図して減産している訳ではない)と思います。

同国都合の自然減である可能性は否定できず、サウジを含めたOPEC諸国はベネズエラの自然減に頼っていると筆者は考えています。

図:ベネズエラの原油生産量の推移 単位:百万バレル/日量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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