ゴムは高値が先に出現か

 東京ゴム先限は先週13日に185円まで反発した。4月2日の高値185円90銭にあと90銭に迫ったが、恐らく、これを抜くだろう。というのも、市場のムードを見ると買方よりも売方がこの相場を不気味に思い始めているだろうことが読める。

 新甫9月限の発会は3月27日の178円80銭で始まって、4月2日に185円90銭まで上昇したが、その間の安値は3月28日の176円。4月3日に176円70銭、5日に176円10銭、6日に176円30銭をつけたあと上昇に転じて、結局、3月28日の176円を切らなかったからだ。

 もし、3月28日の176円を下回っていれば3月26日の173円30銭を下抜く恐れもあったが、逆に反発へと転じて不気味に思っているのはほかならぬ売方といえるわけだ。

 恐らく、先限が4月2日の185円90銭を上回ってくると170円台の安値を売った向きは、『とりあえず、売り玉を手仕舞っておこう』との気分になるはずで、目先は売方の手仕舞と新規買いで、一度、190円前後まで上昇する可能性があると見る。

 ただし、190円前後まで買われたとしても、それは200円台回復を意味するものではない。

 200円手前に3月15日の195円80銭、3月5日の195円90銭、2月6日の198円と、いずれも上値抵抗線があり、これを抜くのは容易なことではあるまい。

 米中間の貿易摩擦は後退したようにも見えるが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は12日、『トランプ政権が中国による知的財産権侵害に対抗する1,000億ドル(約10兆7,000億円)の追加貿易制裁対象を今週にも公表する』と報じており、更に、同紙は、『中国は基本的に降伏し、トランプ氏は恐らく対中圧力を強めるだろう』とする関係者の話を伝えている。

 つまり、米中貿易摩擦は後退したようにも見えるが、今週の発表内容と中国の出方次第では株価だけではなく、国際商品に影響を与えるだけに注意深く見守る必要がある。

 もちろん、米中貿易戦争の様相を強めれば、ゴムも急落する恐れが無いとはいえないが、逆にそれでも東京ゴム先限が170円台を維持すれば、その底固さが見直される可能性もある。

 結論は米中間の貿易摩擦が再び強まるか、それとも、楽観的な見方になるのかを注視しながらも、東京ゴムは一度、190円前後まで買われ、その間に安値を売った玉が踏む一方で、190円前後で買い付いたあとに、再度の下げ相場が到来すると見たい。その時には170円を割り込み、160円から150円へと大きく値崩れするシナリオを描いているが、さて、どうなるか。4月後期の検品申請は220枚で前期の140枚と合わせて360枚、トン数にして1,800トンとなる。
 

 

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