ゴムは下げ一服で揉合相場か

 東京ゴム先限は3月26日の173円30銭から4月2日の185円90銭まで12円60銭反発したあと、すぐに反落を強いられた。

 キッカケは米中貿易摩擦が表面化し、内外の株価急落などから、『米中が貿易戦争に突入したら世界景気が悪化し、原油やゴムなど国際商品が下落する恐れがある』といった不安が市場に広がったためだ。

 その後、東京ゴムは安値から反発しているが、これは、『米中の貿易戦争が本格化すれば共倒れにつながる可能性もあり、世界経済にマイナスになりかねず、ニューヨークダウなど世界の株価が暴落する恐れもある。最終的には米中両国が話し合いで決着するだろう』との楽観的な見方も伝えられ、ゴムも下値警戒感を強めて反発へと転じたといえる。

 さて、肝心な点は今後の相場をどう読むかだが、目先は下げ一服かたがた揉合相場(東京ゴム先限で175~185円)に移行することも考えられる。特に、タイ産地では政府系機関が買い介入していることもあって、RSS3号の現物価格はキロ当たり48.50バーツで下げ渋っている。

 一方の東京は先週末に安値から反発したとはいえ、タイRSS3号の輸入採算に比べると10円から15円ほど割安な水準にある。

 このため、今週からその割安是正相場が予想され、下値を切り上げる展開も予想される。それでも、東京ゴム先限で190円を奪回するのは難しく、高値があってもせいぜい188円がらみで、前述の175~185円を大きく逸脱することは考えにくく、一時的に高値を出したとしても、175~185円の変動帯に戻ると見られる。

 先週の5、6日は上海市場が休場(清明節)、タイ市場も6日は休みのため、東京市場も出来高が減少したが、今週は上海、タイともに市場が開かれるので、そのような展開になるか見どころである。

 こうしたなかで、タイでは13~15日が“水掛け祭り”が行われる。これを境にタイでは雨期に入り、天然ゴムの生産が増え始めるといわれている。例年だと2月以降のタイの減産期に天然ゴムは高値を出す習性があるが、今年はそれも不発に終わったともいえるわけで、今後、5月、6月と月を追うごとに生産が増えるだけに、相場はその圧迫を受けやすくなるので注意が必要だ。

 タイ、インドネシア、マレーシア、3ヵ国で1~3月に35万トンの輸出削減を実施したものの、その効果はなかった。一説に5~7月の3ヵ月間、再び3ヵ国が輸出削減を実施するとの噂もあるが、関係機関からは、そうしたコメントは出ていない。
 

 

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