世界の石油在庫とOPEC減産の関係③ (米原油輸入量は一時やや増加)

原油(WTI先物)反発。米稼働リグ数の減少(前週比)などで。65.17ドル/バレル近辺で推移。

金上昇。インデックスの弱含みなどで。1333.3ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。11190元/トン近辺で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。414.8元/バレル近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで392.1ドル/トロイオンス(前日比5.9ドル拡大)、円建てで1320円(前日比8円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「世界の石油在庫とOPEC減産の関係③ (米原油輸入量は一時やや増加)」

先週より、世界の石油在庫が増えた原因を知るため、世界の石油在庫の変動の主な要因と目される米国の原油在庫の変動に着目しています。

米国の原油在庫が引き続き高止まりしていることについて、以下の可能性について考えます。

①消費が減った。
②輸入が増えた。
③生産が増えた。

①の消費が減ったについては前回の「世界の石油在庫とOPEC減産の関係② (米原油消費は減っていない)」で述べました。

今回は「②輸入が増えた。」可能性についてです。

輸入増加は、モノが余り、つまり在庫が増える(少なくとも減らない)要因になります。

以下は、米国における原油の輸入量(輸入ー輸出で計算される“ネット輸入量”)の推移です。

グラフのとおり、米国の原油ネット輸入量は長期的な減少傾向にあります。

米国の原油在庫および世界の石油在庫が急増した2014年後半から2017年半ばの期間において、輸入量は一時的に若干ながら増加しました。

その意味では、この一時的な輸入量の増加が米国内の原油在庫を増加させた可能性はあります。

米国の原油輸入量が一時的に増加したのは、逆オイルショック発生からシェールが復活するまでの間、輸入を増やして米国内の生産減少分を補おうとする動きがあったためだと考えています。

ただ、輸入量の増加幅は“若干増加”の範囲を超えませんでした。

このため、輸入の増加が在庫を増加させる決定的な要因ではないと思います。

大まかな輸入量と減産の関係については、(減産によって)原油価格が上昇し、米国内でのシェールを含む原油生産量が増加したため、輸入量が減少、また、別の文脈では、減産参加国が減産し、その結果対米輸出(米国にとって輸入)が減少、という流れがあったと考えられます。

次回以降、③の生産量について触れたいと思います。

図:米国の原油輸入量(ネット)の推移 単位:千バレル/日量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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