ゴムは反発があってこそ新安値あり!?

 東京ゴム先限は上海ゴムの急落で3月26日に173円30銭まで下落し、全限一代の安値を更新した。一代の安値にあるということは売方圧勝、買方完敗を意味し、余程の強材料が出現しない限り、双方の力関係に変化なく売方有利にあることは間違いない。

 ただし、目先的には各市場とも大きく売られたあとであり、一時的な反発があるだろう。

 とにかく、3月初めからの下げ幅を見ると、上海ゴム5月限はトン当たり2,355元安、一元16円93銭で計算すると3万9,870円安、キロ当たりで約40円下げたことになる。

 一方、産地シンガポール相場はRSS3号期近がキロ当たり28セント安、1ドル106円23銭で計算すると約30円安。

 東京ゴム先限は高値から22円60銭安となっており、上海、シンガポール、東京の順で下げたことが判る。その結果、東京市場の在庫を中国に逆輸出することは到底難しく、過剰在庫の処理は延々と進まないことにもつながるわけだ。

 それどころか、今週から4月入りしたが、東京市場には、まだ、2,000トンほどの現物入着が予想されており、今後、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫は1万4,000トン台に増加する恐れがある。

 現在の東京ゴムは当限と先限のサヤが8~9円ほどと少ないが、足元の在庫が増加すると、その重圧が期近にかかってサヤ滑りし、15円前後まで順ザヤ幅が拡大することになりそうだ。売方にとって順ザヤが拡大して、予想通り15円がらみに拡大すれば、先限を売って当限まで売り玉を持ち越すことにより、サヤ滑りで、だまっていても15円の利ザヤがかせげる計算になる。

 それに対して、買方はサヤ滑りした分だけ損失が大きくなるわけだ。

 昔から、『順ザヤ売りの逆ザヤ買い』といわれており、ここは、『順ザヤは売り』を重視したいところだ。

 次に目先の戻りだが、上海ゴムと東京ゴムはいずれもRSI(相対力指数)が30ポイントを下回って下値警戒の水域に入っている。

 シンガポールゴムも30ポイントに接近していること、市場人気もかなり弱まっているだけに、ここは反発するタイミングにあるといえる。

 東京ゴム先限を例にとると、3月5日の高値195円90銭から26日の173円30銭までの下げ幅が22円60銭、その半値戻りは11円30銭高の約185円、3分の2戻りは15円高の約188円という計算になる。

 恐らく、185~186円見当ではすぐに戻るはずで、そこに円安による輸入コスト高が加わると、188~189円見当までの反発場面があっても、おかしくはあるまい。

 もちろん、相場には行き過ぎがつきもので、190円台に乗せるようなことがあれば絶好の売り場となるはず。185円から190円で市場が買いつくようであれば、その後の下げで高値買いつき玉が投げさせられ、その結果、170円を割り込むシナリオを描いているが、さて、どうなるか。
 

 

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