ゴムは「余り物に値無し」の格言どおりの展開

 3月23日に売りが殺到する中で商いが進んだ東京ゴム市場は、全ての限月が10円を超える急落で取引を終え、翌週の週明け26日に先限は一時173.3円まで値を崩した。この結果、2017年2月の安値178.8円を一気に下回り2016年10月以来の安値を記録する状況である。

 東京市場より先行して下落を強めていた上海ゴム相場の中心限月は20日時点で1万2075元まで下げて直近安値を更新し、その動きが悲観的に受け止められ、その後も大幅続落となり26日は一時1万0830元まで後退した。この結果、1万元の大台割れが目前に迫っている。

 ニューヨーク市場では、原油や、ガソリン、ヒーティングオイル、銀、パラジウムなどの工業銘柄が上昇、足元は修正安に入っているもののシカゴ市場では大豆や小麦などの農産物も上昇トレンドに入っている。このような状況の中、天然ゴム相場の下落は特に際立っている。

 基本的に、世界同時不況の最悪の状況から脱してデフレ脱却の傾向にある中、それが後押しとなってコモディティは上げやすい環境にある。世界同時株安によって恐怖指数が増す中、株式投資がリスクオフとなっている分だけ投資マネーは金を中心とした商品マーケットに流れやすくなっていることも商品全体を押し上げている重要な要素である。

 リスクオンとなりやすい状況の下でもゴム相場が顕著に下げているのは需給が崩れているためだ。逆に、相場の下げが止まらないことが、需給ファンダメンタルズの悪さを物語っている。「余り物に値無し」の格言どおりの展開に陥っているといえ、需給バランスが均衡する方向にむかわない限り、今後一段の安値をつけるのではないかとの懸念が払拭できない。
 

 

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