米中の貿易戦争が下げに拍車

 先週末23日のゴム相場が音をたてて崩れた。上海ゴムの中心限月(5月限)はトン当たり1万1,305元と前日比855元安(国内換算キロ当たり14円16銭安)、東京ゴムも軒並み前日比12~13円下落するなど、ともに大きく値崩れした。

 これは、今週末(30日)でタイ、インドネシア、マレーシア3ヵ国による輸出削減(1~3月で35万トン)が終了し、4月以降にタイ23万5,000トン、インドネシア9万5,000トン、マレーシア2万トンの輸出削減分の在庫が市場に放出される見通しにあること、3月16日現在で上海ゴム在庫が43万8,000トンに増加したこと、東京商品取引所のゴム指定倉庫在庫が1万2,300トンもあり、その重圧がかかっていたところに、米中の貿易戦争が激化するとの見方を強めたからだ、市場では、『中国の米国向けタイヤ輸出にもマイナスになるのではないか…』を含め、『中国経済にも打撃を与えかねない』、『中国が米国産大豆に輸入関税をかける』などから、ニューヨーク及び日本の株価が下落、『世界の株安連鎖を招く恐れもある』といった見方が広がり、上海や東京のゴム相場を大きく下落させたといえる。『上海の株価が下落すればゴムの投機資金も流出しかねず、そうなると上海ゴム下落に拍車をかけよう』との見方もあって、しばらくは、米中の報復合戦が続く恐れもあり、株価も含めて波乱を強いられると見るべきだろう。

 ところで、今週の下落で上海ゴムの中心限月は、1万1,305元まで水準を下げ、昨年の安値1万2,215元(6月8日)を大きく下回り、2016年8月31日の1万2,010元をも下回った。こうなると次は、同年6月2日の1万0,145元、そして、同年1月12日の9,590元、2015年11月24日の9,350元がターゲットになってくる。

 2016年6月2日の1万0,145元時点の東京ゴム先限は145円90銭(7月8日)、同年1月12日の9,590元時点の東京ゴム先限は144円50銭まで下落している。

 今回もそこまで下落するかどうか判らないが、上海、東京のゴム在庫が積み上がっているところに、米中の貿易戦争が勃発して株価が大きく崩れているだけに、市場の先安不安は根強いと思われる。

 ただ、超目先は売り玉の利食を優先させ、新規売りは自粛すべきであろう。もちろん、まだ、上海、東京ともに大底を打った形跡はなく、戻り売り方針を継続すべきだ。
 

 

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