減少するクッシング原油在庫と増加するメキシコ湾地区の原油在庫

原油下落。米国の輸入関税の導入で世界情勢が不安定化し、消費が減少する見方が出たことなどで。60.30ドル近辺で推移。

金下落。ドルインデックスの強含みなどで。1318.8ドル近辺で推移。

上海ゴム下落。12660元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで366.5ドル(前日比1.1ドル縮小)、円建てで1240円(前日比19円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「減少するクッシング原油在庫と増加するメキシコ湾地区の原油在庫」

一昨日、米エネルギー省(以下、EIA)が、週次ベースのデータを公表しました。

今回は、その中に収録されている「米国の原油在庫」に注目します。

EIAの週次のデータによれば、2018年3月2日時点で米国全体の原油在庫は4億2590万6000バレルとなり、2017年12月29日の4億2446万3000バレルを上回り、およそ2か月ぶりの水準まで増加しています。

留意したいのは、このおよそ4億2000万バレルが、”米国全体の原油在庫”であるという点です。

一口に在庫といっても、上記の原油在庫以外に、戦略備蓄(SPR)を含む原油在庫、ガソリン等の石油製品の在庫などがあります。

また、場所(地域)の点では、米国全体以外に、EIAが定義する全米を5つに分けた石油管理地区ごとの在庫、そしてオクラホマ州クッシング地区の在庫などがあります。

それぞれ増減する要因を抱えているため、同じ時期にある地域では増加、またある地域では減少、などということが発生します。

以下のグラフは、米国の原油在庫の中でも注目度が高い、オクラホマ州クッシング地区の原油在庫(青線)と、5つの石油管理地区の中で最も在庫の量が多いメキシコ湾地区の原油在庫(赤線)を示したものです。

(メキシコ湾地区は、メキシコ湾沿岸ではなく、メキシコ湾に面したテキサス州やルイジアナ州、ニューメキシコ州などの6つの州を指します)

量の水準、そして増減の方向性が異なっていることが分かります。

オクラホマ州クッシング地区の在庫は、WTI原油の集積地として知られ、米国の原油在庫の指標として注目されますが、現在は、その水準はメキシコ湾地区の12%程度、米国全体の6%程度と低水準です。

逆に、5つの石油管理地区で最も在庫が多いメキシコ湾地区の在庫は、米国全体の50%強を有します。

原油在庫、と言ってもどこの在庫か?という点に留意が必要です。

図:オクラホマ州クッシング地区とメキシコ湾地区の原油在庫の推移 単位:千バレル

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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