商品全面高を軸にするとゴムだけが安いままのわけがない

 ゴム相場がこれから底入れして反発すると仮定した場合の上昇の要因については、主なものとして「コモディティ全体の底入れ上昇局面入り」が挙げられる。

 トランプ米大統領による鉄鋼とアルミの輸入関税の課税問題から産業素材銘柄は下落したが、その影響は一時的にとどまり、鉄鋼だけでなく銅や亜鉛、ニッケルなどの銘柄はここにきて上昇の動きへと変わってきている。また金やプラチナ、パラジウムなどの希少金属も下げ一巡から反発傾向。またWTI原油、NYガソリン、NYヒーティングオイル、天然ガスなども、ともに上昇している。

 このような素材商品より上昇が急となっているのが穀物。シカゴ市場では、トウモロコシ、小麦、大豆ともに急騰。特に小麦とトウモロコシは上昇トレンドに入ってから4カ月が経過、その上昇の勢いは弱まるどころかここにきて「法華の太鼓」のように一段と強くなっている。

 参考までに、北米のカンザス州やオクラホマ州など米冬小麦産地で降雨不足が続き、干ばつによる今季の小麦の作柄悪化が警戒されてファンドの買いが主導する状況である。米プレーンズ南部では今後も乾燥天候が続く見通しで、イールド(単位面積当たり収量)が抑制される可能性があると観測されている。冬小麦の主産地の最新のクロップレポートによると、冬小麦の優と良の合計はカンザスで11%、オクラホマは4%、テキサスも4%と極めて深刻な作柄状況を強いられている。天気予報によるとカンザス州やオクラホマ州など米冬小麦産地で降雨不足が続くため干ばつにより更なる作柄悪化が見込まれている。トウモロコシ相場の上昇はこの北米の状況に加え、アルゼンチンの乾燥への懸念による減産見通しも相場値上がりの一因となっている。

 このように、銅などのベースメタルや金などの希少金属、原油やエタノールなどのエネルギー価格、小麦などの農産物価格、ほぼ全てのコモディティが上昇傾向となっている状況の中、天然ゴムだけが安値低迷を続けるだろうとみるのは逆に無理がある。むしろ、商品全体の上昇に連動する形でゴム相場も上向き波動に変化すると考えるのが穏当だろう。
 

 

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