EIAの原油価格見通しの変化から想像できること

原油下落。引き続き米国の原油在庫・原油生産量の増加が嫌気されたことなどで。60.91ドル近辺で推移。

金上昇。ドルインデックスの下落などで。1318.7ドル近辺で推移。

上海ゴム反落。12945元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで351.5ドル(前日比14.4ドル拡大)、円建てで1187円(前日比45円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「EIAの原油価格見通しの変化から想像できること」

米国の政府機関である米エネルギー省(以下EIA)は、毎月2週目に公表している「短期見通し」で、さまざまな月次ベースのデータを公表しています。

項目としては、米国の原油生産量や石油商業在庫、製油所へのインプット量など、そしてOPEC加盟国をはじめとした世界の主要産油国の原油生産量、およびOECD石油商業、さらにはWTI原油やブレント原油などの各種エネルギー商品の価格データなどです。

時間軸としては、過去4か年と当年前月までの実績値、および当月から翌年12月までの見通しです。

直近4回分(2017年11月から2018年2月まで)の短期見通しにおいて、WTI原油価格の見通しがどのように変化してきたのかに着目したいと思います。

グラフのとおり、2017年末から2018年1月にかけて、2018年のWTI原油価格の見通しは上方修正されました。これは実際のWTI原油価格が上昇したためです。

しかし、2月以降は、2月に公表された見通しによれば徐々に下落することが見込まれています。そして2018年後半にはもともと見込まれていた55ドル近辺で推移することが見込まれています。

このように見てみると、結局のところ、前半にどのように動こうとも“2018年の後半は55ドル近辺で推移する”という見通しは変化していない、ことがわかります。

今年の後半に何が起こると想定されているのでしょうか?

米国の原油生産量が増加し続け、さらに記録的な水準まで増加すること(→サウジの生産シェアが脅かされて減産体制が不安定化する、世界の需給バランスが引き締まりにくくなる)、また、予定通りOPECの減産が終了すること(→その予防線は減産体制によって張られるのでしょうが、これまでの原油価格の上昇を支えてきた減産という後ろ盾を失い上値を望むことが難しくなる)、などが想定されているのだと考えられます。

図:EIAによるWTI原油価格の見通しの変化 単位:ドル/バレル

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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