原油市場を読む上で想定したいリスクシナリオ

原油下落。米エネルギー省が公表した週間石油統計で米国の原油在庫と原油生産量が増加したことなどで。61.74ドル近辺で推移。

金下落。ドルインデックスの強含みなどで。1313.1ドル近辺で推移。

上海ゴム強含み。13010元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで335.7ドル(前日比5.9ドル拡大)、円建てで1147円(前日比5円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「原油市場を読む上で想定したいリスクシナリオ」

昨晩のWTI原油価格は、米エネルギー省(以下、EIA)が公表した週間石油統計で、米国の原油在庫および原油生産量が増加したことなどを受けて下落したと報じられています。

現在(3月1日午後)は、昨晩の高値である63ドル付近から1ドル超安い61.74ドル付近で推移しています。

報道のとおり、米国の原油在庫や原油生産量の増加は原油市場を冷やす要因になっているようです。

ただ、筆者が気にしているのは、短期的な値動きもそうですが、数週間や数か月先の価格を考える上でどのようなシナリオを立てることができるか?という点です。

昨年末以降、原油価格は60ドルを超えて大きく上昇した訳ですが、その背景には大きく4つの上昇要因があったと考えています。(以下はイメージ図です)

その4つの上昇要因において、数週間や数か月の期間で考えた場合、その中の2つに黄色信号がともる可能性があると考えています。

「減産への期待」と「生産国の供給減少懸念」です。これらの2つの材料が逆回転し、原油価格が弱含む可能性があると考えています。

逆回転とは、減産体制に対する市場の信頼が薄れる、生産国の供給が増加して世界の需給が緩む可能性が生じる、ということです。

前者はロシアの原油生産量が増加していること(2月27日の「ロシアの原油生産量が今後の原油価格動向のカギに!?」を参照)、後者は米国の原油生産量が増加していることが主な理由です。

足元の原油価格の下落は、週間ベースの統計の弱含みと報じられています。

それより少し長めの期間で見た場合、それまで原油市場を支えてきた上昇要因に陰りが見える可能性がある点をリスクシナリオとして留意しなければならないと筆者は考えています。

図:原油市場の中長期的なイメージ

出所:筆者作成

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事