ブリジストンがグアユールを天然ゴム代替品として開発中

Bridgestone Americaは、天然ゴムの代替品として米国西南部の砂漠地帯に生育するグアユールを天然ゴム原料の代替品として開発を進めている。同社取締役Bill Niaura氏は「われわれは単に新しい技術を研究しているだけでなく、米国でまだ存在しない新しいビジネスを開拓しようとしている」と述べている。

 2月12日同社はイタリアの大手化学品・工業用ゴム製造企業Versailisと、グアユールを商業化するための技術協力協定を締結した。これはグアユールを単に天然ゴムの代替原料とするばかりでなく、新しい化学素材の重要な農産物として育成することを目指している。

 その4日前、Bridgestone Americaは遺伝子工学の研究企業NRGene社とのグアユールの早期栽培を促進し、効率的な生育を促す共同研究を行うことも公表している。この共同研究によってグアユールの栽培は、これまでの3年かかったものから6ヵ月に短縮され、6倍の速さで行われるという。同取締役はこれで商業化のプラント開発を急ぐことができるようになるという。グアユールの開発は昨年9月米国農務省との間で、5年間1500万ドルかけた研究を行うことが決まっている。

 また同社はアリゾナ大学、コロラド鉱業大学、コロラド州立大学、ニューメキシコ州立大学、及び米国農務省農業研究所との間で共同研究を行っており、特に害虫処理の研究を進めているという。イタリアのVersailisとの間では、ブリジストン側がグアユールの栽培を担当し、Versalisはグアユールを使った製品加工技術、グアユールのレジンや絞り粕等の開発及び市場開発を行うという。

 また同社はBiorubber Process Research Centerとの間でも製造工程の研究を行っている。グアユールのレジンは接着剤、木材保護剤、絞り粕はバイオ燃料の原料や化学品前駆体となるという。同社はグアユールの開発にすでに6年かけており、ゴムバイオシステムの遺伝子工学的な研究も行い、農産物としてどう適応するかも研究済みだという。グアユールの最初の商業化は2020年代になるという。なお、Cooper Tire & Rubber Co.も米国農務省との間でグアユールの遺伝子研究を行っている。
 

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