暗号通貨“Petro(ペトロ)”とベネズエラ

原油反落。米株の反落などで。(EIAの週間石油統計は今晩公表)61.11ドル近辺で推移。

金弱含み。ドルインデックスの強含みなどで。1323.5ドル近辺で推移。

上海ゴム、春節明けは12475元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで332.5ドル(前日比6.6ドル縮小)、円建てで1140円(前日比2円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「暗号通貨“Petro(ペトロ)”とベネズエラ」

ベネズエラは、南米大陸の北部、カリブ海に面した国です。主な外貨獲得手段は“石油”であり、OPEC加盟国でもあります。

この国の石油産業の実権は国営(政府出資100%)の石油会社「PDVSA(Petróleos de Venezuela, S.A.)」が握っています。

コロンビアとの国境付近の山岳地帯からカリブ海に流れる「オリノコ川」北側には、オリノコタールとよばれる世界屈指の原油埋蔵量を誇る地域があります。

PDVSAによる「超重質油」である同地区の原油生産が本格的にはじまったのは、比較的新しく、1990年代とされています。

以下のグラフは、2000年ごろからの同国の原油生産量を示したものです。埋蔵量は膨大ですが、近年、生産量は徐々に減少しています。

昨年1月からOPECの減産が始まっていますが、減少はそれ以前から始まっていました。

減少がはじまった2015年12月は、同国内で行われた総選挙で野党が勝利し、病死したチャベス前大統領に代わって2013年12月に政権を継承した現政権であるマドゥロ大統領の政権運営がさらに厳しさを増したタイミングでした。

汚職が蔓延して政情不安が一層深刻化していることに加え、同国の石油業界では非効率な投資や人材の米国への流出が進んでおり、原油生産量の減少に歯止めがかかっていません。

景気後退・ハイパーインフレの根源とも言える原油生産量の減少という大きな課題を解決するために、打ち出されたのが暗号通貨「Petro(ペトロ)」です。

豊富な原油埋蔵量を裏付けとし、経済危機を乗り越える切り札としてマドゥロ大統領が打ち出した「Petro」は、すでに7億ドル以上の購入申し込みを受け付けたと報じられています。

膨大な埋蔵量は本当に存在するのか? もし存在するとしても「Petro」は期待通り世界で市民権を得ることができるのか?

しばらく状況を見守りたいと思います。

図:ベネズエラの原油生産量の推移 単位:百万バレル/日量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事