減産開始から1年。OPECは今、どんな状況なのか?

原油弱含み。アメリカ石油協会が米国の原油在庫が週間ベースで増加したと報じたことなどで。59.16ドル近辺で推移。

金上昇。ドルインデックスの下落などで。1334.7ドル近辺で推移。

上海ゴム弱含み。12465元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで356.3ドル(前日比2.2ドル拡大)、円建てで1226円(前日比13円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京金 1時間足 (単位:円/グラム)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「減産開始から1年。OPECは今、どんな状況なのか?」

一昨日、OPECが月報を公表しました。このOPECの月報には、先月までのOPECの原油生産量などが掲載されています。

このデータによると、2018年1月のOPECの原油生産量は、日量3230万2000バレルで、前月比8000バレル減少となりました。

以下のグラフのとおり、減産期間中の生産量の上限(2016年11月の減産合意時に設定)を下回っており、OPEC全体としては減産を順守していることが分かります。(順守は3か月連続)

減産開始直後の2017年1月の原油生産量は日量3202万6000バレルでした。その後急激に生産量が増加し、同年7月には日量3280万8000バレルとなりました。

徐々に減少して現在に至っていますが、減産が始まってから1年間の推移より、筆者は現在のOPECは“過去の経験則上、生産量を少なくとも2017年1月の水準まで減らすことは可能だが、諸事情によりできるだけ生産量を増やしたい意思がある”という状況であると考えています。

減産に参加しているOPEC・非OPEC(合計24か国)の減産順守率は120%を超えていると報じられていることから考えれば、OPECはロシアを中心とした非OPECの10か国に頼っていると考えられます。

つまり、OPECは、できるだけ生産量を増やしたい、減産は守らなければならないので、非OPECに頼りながら、可能な範囲で最大限生産量を増やしたい、ということを考えている可能性があります。

原油価格が下落している今、OPEC内には目先の収益を確保する意味で増産をしたいという国や、サウジであれば米国の生産量増加の追随から逃れてシェアを確保したいと考えている可能性があります。

このように考えれば、減産開始から1年が経過した現在のOPECは一枚岩ではない、と言えるのかもしれません。引き続き、OPECの原油生産量の推移に注目したいと思います。

図: OPECの原油生産量の推移 単位:万バレル/日量

出所:OPECのデータをもとに筆者作成

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