原油相場はなぜ株のように反発しないのか

原油下落。米国の原油生産量が週次ベースでも日量1000万バレルを超えたことが確認されたことなどで。61.64ドル近辺で推移。

金強含み。ドルインデックスの弱含みなどで。1314.7ドル近辺で推移。

上海ゴム下落。12380元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで332.6ドル(前日比1.9ドル拡大)、円建てで1172円(前日比14円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「原油相場はなぜ株のように反発しないのか」

国内外の株式市場は荒い値動きとなりながらも、下落は一旦は止まったようです。

一方、原油市場については、昨日の取引時間中におよそ1か月ぶりの安値となる61ドル台まで下落するなど、まだ不安定な状況にあります。

不安定なままの原油市場は、現在どのような状況なのでしょうか。

先週までの原油価格の上昇は、4つの材料が思惑の正のサイクルを形成して起きていたと考えていました。

減産への期待、生産国の供給減少懸念、株高によるリスクオンモード、そして弱材料の一部の改善です。

以下の図のとおり、その4つの中で、生産国の供給減少懸念については、米国の原油生産量が記録的な水準である日量1000万バレルに達してその懸念が後退しつつあること、株高・リスクオンモードについては、足元の株式市場が急変したことでリスクを取って運用をするムードが後退したこと、などの変化が見られます。

前者の生産国の供給減少懸念が後退しつつある点については、昨年後半から米国の原油生産量が2018年の早い段階で日量1000万バレルを超える見通しが出ていたものの、さほど材料視されていませんでした。

しかし、足元の株価の下落がきっかけとなり、その一因と見られる原油価格の下落に関心が集まってきています。

今後、これまで材料視されてこなかった原油市場の下げ材料がさらにクローズアップされる可能性があります。

米国の原油生産量は記録的な水準(日量1000万バレルという大台、およびサウジと並ぶ水準)に達しており、今後、その米国の動向が原油市場を不安定化させる可能性があることについて、周知が進むと考えられます。

株安を発端としたこのような流れにより、「思惑主導」での上昇がいったんは終了し、原油相場は不安定化する可能性があります。

また、今後、株価が反発しても、原油価格が弱含んでいた場合、原油価格の動向が株価の上値を押さえる要因となることも考えられます。

図:足元の原油市場の状況(イメージ)

出所:筆者作成

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