値動き幅が縮んでいるゴム相場だが先高感が底流

 2018年に入ってからのゴム相場は、先限ベースで最も上げたのが1月中旬の216.3円で、逆に最も下げたのが1月末の191.3円で最大振幅は25円にとどまり、相場の振れ幅が著しくシュリンクしている。しかも2月に入ってから7日まで5営業日であるが、この一週間の最大振幅はわずか6円ほどにとどまり、横ばい、あるいは保ち合いの体となっている。

 1月中旬からの相場は、為替が顕著に円高に振れたことによる外部要因が主たる下落要因であったが、2月に入ってからは原油相場が上昇に一服が入り軟調な商状となっていることが心理的に上値を圧迫している。WTI原油は今のところはまだ高値から小幅に下げる範囲であるものの、ファンドの買い越しが史上最大となっているため、今後は内部要因から大幅安となる懸念が誘われている。

 加えて、5日にNYダウが一時1500ドルを超える下落となり、史上最大の下げ幅を記録したこともマイナス要因。米株価の下げに引っ張られ、日経平均など世界的な株価が同時安となったため、株式市場に対する投資の動きが警戒されてリスクオンの状態に楔が打たれた。この状況がコモディティ市場に対しても投資の動きを鈍らせている。

 ゴムの需給要因としては、米国の新車販売台数が前年割れ続きとなっている上、中国も売れ行きが減速していることが天然ゴム消費の減退につながっている。また産地の天然ゴム生産が減らず逆に拡大傾向が続いていると推察されている部分も需給緩和の見方につながっている。タイ、インドネシア、マレーシアの生産大手は今年から輸出削減策を実行しているものの、輸出を停止している分が在庫として積み上がっている。またベトナムやインドなどの生産国が増産に走っている点も供給増に拍車をかけている。
 

 

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