トウモロコシ市場

 南米の熱波や干ばつの影響を受けてシカゴコーンやシカゴ大豆、シカゴ小麦などが10日ほど前からじり高基調となってきました。コンサルタント会社のアグリトレンド社は1月17日、2017~2018年度のアルゼンチンのトウモロコシ収穫量を、従来見通しの4200万トンから3830万トンへ約9%の下方修正を行いました。それにより、アルゼンチンの輸出可能な余剰収穫量見通しを従来見通しの2700万トンから2350万トンへ約13%の下方修正を行いました。この発表後からシカゴコーンが堅調地合いを維持しております。

 ブラジルでは、昨年10月頃から過去57年来となる規模の干ばつが発生しており、同国内の153のダムのうち34ダムは貯水率が0%にまで低下したとも伝えられております。オーストラリアのビクトリア州で1月29日、熱波の影響でクーラーなどの電力需要が急増し、1万世帯以上が停電しました。南アフリカでは、干ばつによる水不足が深刻化しております。また、ブラジルやアルゼンチンなども熱波や干ばつ被害が広がっております。南半球の広範囲で熱波被害や干ばつ被害が広がっております。一方、年初より欧米日など北半球の広範囲では、記録的な勢力の寒波が到来しました。北半球で寒波が多発し、南半球で熱波が多発するのは、ラニーニャ現象の特徴でもあります。

 気象庁は1月11日、「今後、春にかけてラニーニャ現象が続く可能性が高い(70%)。」との調査結果を発表しております。北半球の穀物の多くは、10月頃に種をまき、4月頃に収穫します。現在発生しているラニーニャ現象が春頃まで続く可能性が高いだけに、南半球の穀物の多くが4月頃の収穫期まで熱波や干ばつの被害を受け続ける可能性もあります。これまでのトウモロコシ市場では、「昨年の米国の豊作」に注目してきましたが、これからは、「南米やオーストラリア、南アフリカなど南半球での熱波や干ばつの被害」に注目する必要がありそうです。
 

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