上海期貨交易所の天然ゴム認証在庫について

 2006年以来の上海期貨交易所における認証在庫は、昨年11月17日に50万トンを超え過去最大となった。残念ながらこの認証在庫量の変化と、上海期貨交易所における天然ゴム価格との相関性は相関係数▲0.64で軽い逆相関ではあるが、有意なものではない。データとして示されている倉庫別の在庫の動きを見ると、山東省の在庫が最も多く、次いで上海となっており、この2か所が主な中国における天然ゴムの港湾在庫の置き場所である。それ以外に産地に近い海南島、雲南省、それに天津が認証在庫場所として記載されている。

 2016年と17年の総在庫の動きを見ると、両年とも11月に急減していることがわかる。2016年は11月18日の36万6,294トンが翌週には23万7,602トンと▲12万8,692トン、約35%急減している。その後は、ほぼ毎週在庫は積み増され、17年11月17日に過去最大の51万356トンに膨らんでいるが、これをピークにして翌週は32万2,408トンに一気に▲18万7,948トン、約37%一週間で減少している。

 通常こうした在庫の急減は起こり得ないので、どちらも統計の修正であると思われる。雲南省の在庫は、長期間「30,000トン」と同じ数量で留まっていたので、これもあり得ない統計であり、統計の信頼性が疑われるが、大雑把に言えば、「昨年は中国の港湾在庫が増加した年であった」ということは言えるだろう。

 この2年間の価格との相関係数も▲0.16と無相関を示している。上海認証在庫は、天然ゴムにおいては数少ない統計資料の一つであるが、これをもって価格動向を測るには少し物足りない指標と言えよう。
 

 

 

 

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