2018年展望(地政学リスク)

 NY原油で2014年6月高値(107.73ドル)~2016年安値(26.05ドル)までの下げ幅に対する半値戻し(66.89ドル)~心理的節目70ドルが試される流れ。中東で具体的な供給リスクが生じれば、61.8%戻しの76.53ドル~80ドルもあり得るが、投機玉の顔再興の買い越し水準を考慮すると、株価の調整やシェールの増産が確認されてくると、春先に向けて、調整に入る可能性には注意したい。

 ただし、価格帯別出来高の厚い55-60ドル水準は強い支持帯に変化しており、中東の地政学リスクが長期化する可能性を考慮すると、大きくも崩れ難いだろう。

 原油価格が大底を確認して反発しており、この数年間、上昇してこなかったインフレ指標が反発してくると、追加利上げを急ぐ格好となり、それが結果として、株価や景気の修正を招きかねないリスクに2018年は注意を払いたい。

 既に、非鉄や貴金属を底を打ち反発しており、原油市場に続いて、ここ数年の大豊作で安値圏で低迷している穀物市場が上昇してくると、これまでの低インフレの終了も意識されてくるだろう。特に、異常気象の要因とも言われるラニーニーニャ現象が観測されており、大口投機玉の売り越し状況が続く穀物市場も、夏場には要注意だ。ラニーニャ年の北米産地の夏の天候はホット&ドライ傾向があり、重要な生育の時期に異常気象が重なると、インフレがより強く意識されてくるだろう。

 2018年の米追加利上げの舵取りは、決して容易ではない。ゴルディロックス相場(適温相場)での株高が続いてきたが、その終焉が意識されるのが、2018年となろう。2018年展望レポートで今年のキーワードとして挙げたのは、『終わりの始まり』『ニューヤルタ(米国の影響力低下、中国・ロシアの影響力増大)』『3つのⅩデー(北朝鮮・中東・金融)』などである。年初と年末では、マーケットの景色は、大きく変わっているだろう。
 

 

1 2 3 4

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事