タイの落葉期における相場の傾向とゴム産業界事情

 天然ゴムの相場とウインタリングとの関係は、世界最大の産地タイの生産が一時的に中断されることで供給量が絞られ相場は下がりにくくなる。ただし先物市場は材料を先取りするため、ウインタリング入りする直前の2月に高値をつけやすい特徴がある。

 従って、3月、4月以降のウインタリング期間、並びにその後の夏場以降の相場が下値堅い値動きを持続するには、その年のウインタリングの度合いが平年と比較してどのような状況になったのかが重要となる。期間が長期化してダブル・ウインタリングあるいはハード・ウインタリングとなった場合は供給量が落ちて相場は上昇しやすくなる。この逆のケースも当然あるものの、いずれにしてもウインタリング期間はゴム樹の葉が抜け落ちて生産はストップするため、減産と相場の下値堅い動きが保障される時期である。

 なお、IRSG(国際ゴム研究会)の統計によると、2016年のタイの天然ゴム生産は年間446万9000トンで、月平均にすると37万2400トン。これに対し、ウインタリングの期間中である3月、4月、5月はすべて20万トン台にとどまり、この3カ月の月平均は27万7300トン。年間平均に対する減産幅はマイナス25.5%となる。これは、2006年から2016年の10年間におけるウインタリング期間中の平均減産幅マイナス25.0%とほぼ同レベルである。
 

 

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