“思惑の正のサイクル”の発生が原油価格の上昇要因!?

原油横ばい。週間石油統計で原油在庫の減少・ガソリン在庫の増加が確認されたことなどで。61.92ドル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの弱含みなどで。1322.3ドル近辺で推移。

上海ゴム反発。14110元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで357.5ドル(前日比5.0ドル拡大)、円建てで1302円(前日比1円縮小)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京金 1時間足 (単位:円/グラム)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「“思惑の正のサイクル”の発生が原油価格の上昇要因!?」

筆者は、現在の原油価格の上昇は“思惑の正のサイクル”が原動力になっていると考えています。

生産国の供給懸念が昨年後半から断続的に発生していますが、実際に大規模な生産量の減少に発展したり、生産量が減少している期間が長期化したりするケースは多くはありません。

イラク北部のキルクーク地区の原油生産量が減少した点について、キルクーク地区の独立の是非を問う選挙が月末に行われた2017年9月のイラクの原油生産量は日量451.6万バレルでしたが、影響が出た翌月以降、10月が日量439.5万バレル、11月が439.6万バレルとなりました。(OPECの月報より)

キルクーク地区の原油供給量は日量70万バレルと言われていますが、11月時点で9月比、日量12万バレル程度の減少に留まっています。

2017年11月に発生した米国北部で発生した原油パイプラインの事故については、事故発生から数週間後に部分的に操業を再開したこと、2017年12月に報じられた北海油田でのパイプライン修理の件は、1月の早い段階で完全復旧が見込まれていると報じられています。

目下発生しているイランの政情不安も、旧体制の復活、さらなる情勢の混迷、欧米との核合意の破棄などに発展することを先取りしたものであり、供給の減少が実際に起きているわけではありません。

また、株高によるリスクオンモードの醸成、将来の原油消費量の増加期待については、あくまでのムードや期待という未実現の事象が良いように転じることを先取りしたものであると考えられます。

現在の原油市場の上昇は、“思惑の正のサイクル”によって作られていると筆者は考えています。

図:足元の原油価格の上昇要因(イメージ)

出所:筆者作成

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