供給改善傾向の中、海外原油は調整安へ

 2018年に入っても海外原油の上昇が続いており、WTI期近2月限は4日、62ドル台まで上伸している。年明け急伸のキッカケは、イランでの反政府デモによるイラン原油の供給不安が挙げられるが、実際に原油生産に影響があったとの話はなく、あくまでもキッカケに過ぎない。欧米の機関投資家はイラン要因には敏感に反応する傾向もあり、それに沿った動きだったともいえる。

 イランの反政府デモを材料にして、NYダウの連騰が結果的にWTI、そしてブレントを大きく押し上げることになったと考えられる。株価の強調地合いを背景にして、石油の需要拡大の連想が働いている。

 一方で、世界ベースの原油供給は急ピッチに改善している。北海油田のフォーティーズ原油パイプラインはすでに年明けからフル稼働を実施。リビアの原油パイプラインも昨年末に修理を完了し、操業を再開している。

 クリスマスから年末にかけて、世界的に原油生産が縮小する時期に入るが、それも影響して、年末にかけての原油の急伸につながっていたが、年明けからの改善によって、供給タイト感は後退したといえる。

 米EIAが4日に発表した在庫統計で、原油在庫が前週比740万バレルの大幅減少となったが、製油所の稼働率が向上し、かなりの高水準だった影響とみられる。その半面、石油需要の後退と石油の大幅供給増から石油製品在庫が急増し、原油の減少幅を大きく上回っている。従って、原油在庫の大幅減少は支援材料になり切れず。
 

 

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