天然ゴム市場を取り巻く環境は陽転要因が占めている

 昨年末のNYダウは次の心理的節目である2万5000ドルを目前にして足踏み状態となっているものの、2017年通年では年初の2万ドル付近から約5000ドル値上がりして上昇率は25%に達した。今年の米金融政策は新しい米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下で昨年来の金融引き締め策が引き継がれ一段の利上げが実施される公算が強いものの、その金融政策の正常化こそが米国経済が着実に回復していることを示している。この流れから今年の米国は実態経済がより力強い基調となる期待がかかる。

 コモディティ市場では主力銘柄の原油の上昇が続いている。国際指標のWTI原油は昨年末に心理的な抵抗となっていた60ドルを突破、2015年6月以来2年6カ月ぶりの高値をつけた。2016年2月に26.05ドルで底入れしてから相場水準は2倍以上に達するとともに、上昇トレンドは3年目に入ろうとしている。今年の原油相場は、OPEC加盟国内での減産が順守されていること、さらにOPECと非加盟国との減産合意についても昨年11月末の総会で延長が決定されたことなどから、需給の健全化とともに先高感が広がっている。別な角度では、エルサレムの首都問題に絡んだ地政学的リスクやサウジアラビアの内政の不安定な状態なども原油高の潜在的な要因となっている。

 世界的な景気の上向き傾向と原油高の二つの要因だけを切り取っても、食品や農産物といったカテゴリーの違う銘柄を除くすべてのコモディティ相場は上昇トレンドとなる確率が高いと判断できる。2018年は、銅、鉄鋼、亜鉛、鉛、アルミニウム、ニッケル、天然ゴム、金、プラチナ等、ほとんどの商品銘柄が上昇する公算が強い。あるいは原油高によるエタノール高が引き金となりトウモロコシ相場が上昇し、その流れから大豆高、小麦高という展開となることもあり得るだろう。
 

 

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