年明け2月から3月あたりまで続伸が期待されるゴム

 季節的な要因も足元のゴム相場を押し上げている。一般的にゴム相場は「春高」と言われるが、それは事実である。例年、秋口に年間安値をつけた後、年末から年始にかけ相場は堅調に推移するのがオーソドックスな展開。その春高の動きは、時折大きくなって記録的な振幅となるケースもある。

 以上のことを裏付けるのが下段のグラフである。過去20年間の月毎の相場平均値を折れ線にしたもので、それによると2月が年間の最高値をつけている。年間最安値は9月から11月にかけてで、その時期の安値を底として上昇相場へと変化し、2月に高値をつけることがデータに示されている。その後は夏場から秋口にかけて続落するパターンである。世界最大の天然ゴム生産国タイの減産期(ウインタリング後の供給減退期)は例年3月から5月にかけてであるが、その実質的な減産の時期の前であり在庫が高水準の時期に、相場が高値をつけやすい点は興味深い。

 従って、12月半ばまで物静かだった相場が、年末にきて急転直下大きく上昇する動きとなっているのは、けっして驚くことではなく、むしろ「平常な値動き」と言ってよい。年末にきて上げ始めた相場は年を越しても上昇が続き、1月、2月と続伸して3月あたりまで堅調な地合いを維持するといったシナリオも描ける。

 この「平常な値動き」を導く切っ掛けとなったのが産地国の輸出削減の動きとなったとも受け止められ、あとは、これからの材料次第でマーケットにさらにスパイスがついてくる期待もかかる。
 

 

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