東京原油は底固い動きながら、パイプライン復旧には要警戒

 米EIAの週間石油在庫統計で、米国の原油生産は日量978.7万バレル(前週978.0万バレル)となり、7種連続で今年最高を更新している。市場では北海ブレントを構成するフォーティーズ原油のパイプラインの供給停止を背景に、米国の原油生産が急増するとの期待もあり、WTI・ブレントの圧迫要因になっていた。しかし、原油生産が微増にとどまったことで、米国の原油増産に対する警戒が後退し、WTI・ブレントとも供給不安を再認識して、改めて強基調を形成している。

 フォーティーズ原油のパイプラインは早くて年明け、長引けば1月中旬に復旧がズレ込むとみられており、12月に予定していた日量約41万バレルの供給に対する不安が長期化することは避けられない。

 また、ここにきて、米国でのガソリン需要も急増するなど、石油製品の需要改善が期待される状況だけに、WTI・ブレントの支援材料になりそうだ。

 ところで、ゴールドマンサックスは19日の調査レポートで、2018年半ばに原油市場が再均衡し、需給バランスのさらなる改善が期待される状況になれば、OPECとロシアは段階的に減産を終了し、増産に動く可能性があるとの見解を示している。市場ではOPEC総会前に上がっていた2018年6月に減産延長の再検討を改めて認識する状況になっている。サウジのエネルギー相は、減産見直しの協議は時期尚早と指摘しているが、OPEC関係者は、協調減産の出口戦略も検討する段階に入ったとしている。市場で協調減産に対する懐疑的な見方が広がることが、原油市場にとっては売り材料になるだけに、パイプラインが復旧する状況では、下げを加速させる可能性もある。
 

 

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