“サウジ・米国原油生産量差”が縮小傾向であることの意味

原油反発。北海でのパイプライン停止などで。57.20ドル近辺で推移。

金小動き。ドルインデックスが小動きだったことなどで。1257.1ドル近辺で推移。

上海ゴム上昇。14405元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ376.5ドル(前日比4.3ドル拡大)、円建てで1336円(前日比15円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「“サウジ・米国原油生産量差”が縮小傾向であることの意味」

昨日は、11月のOPECの原油生産量が10月よりも減少したことをお伝えしました。

本日はそれに関連し、サウジアラビアの原油生産量について触れたいと思います。

今週公表されたOPECの月報によれば、11月のサウジアラビアの原油生産量は、10月比4万5千バレル減の日量999万6000バレルとなりました。

OPEC全体の原油生産量が前月比減少となったことに貢献しました。

なお、サウジアラビアのOPEC内のシェアは2017年11月時点で30.8%です。

OPEC全体の3割強の生産シェアを占めるサウジアラビアが生産量を減少させることは、OPEC加盟国内においても、原油市場全体においても、前向きに受け止められる要素であると思います。

しかし、サウジアラビアの原油生産量の減少は、前向きに受け止められない面もあります。

以下のグラフは、サウジアラビアの原油生産量から米国の原油生産量を引いた値、“サウジ・米国原油生産量差”の推移です。

値が下に向いていますが、この点は、サウジアラビアと米国の原油生産量に差がなくなってきている、つまり、米国の原油生産量がサウジアラビアの原油生産量に追いつこうとしていることを意味します。

実際に2014年後半に見られたように、米国の原油生産量がサウジアラビアの原油生産量に近づけば、サウジアラビア率いるOPECが、原油価格を下げてサウジアラビアに比べてコストが高い米国の生産者の活動を鈍らせる措置(例えば減産の早期終了など)に打って出る可能性は否定はでいないと思います。

このように、サウジアラビアの原油生産量が減少することは、前向きな面でもありますが、また一方で波乱要因の芽である可能性もあります。

サウジアラビアの原油生産量は、米国の原油生産量とともにチェックすべき要素なのかもしれません。

図:サウジアラビアと米国の原油生産量の差 単位:百万バレル/日量

出所:OPEC、米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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