山東省の火災、ラニーニャ、インドの天然ゴム需給

★ 先週金曜日(11月8日)の午前8時25分頃、中国山東省東部の青島港のジモ地区にある天然ゴム保管倉庫で火災が発生した。消防士等が消化に当たり、特に負傷者は出なかった模様だが付近一帯は煙に包まれたという。上海期貨交易所によれば、この火災で3万6000トンの天然ゴムが被害を受けた。これは現地に保管されている天然ゴムの11%に相当するという。11日の東京ゴム価格は始値の203.6円から一時205.8円の高値まで+2.2円上昇したがその後203円まで戻っている。

★ ラニーニャの影響で東南アジアは降雨量が増大する。太平洋チリ沖から中部海域で海面水温が低下するラニーニャ現象が発生している。このため暖かい海水がインドネシア沖に固まり、インドネシア上空で積乱雲が多く発生することが過去の記録で明らかになっている。そうなるとインドネシアからタイ、マレーシアの天然ゴム産地にかけて降雨量が多くなり、天然ゴムのタッピング等の作業に支障を来しやすくなる。現在タイ南部で洪水が発生している。

★ インド天然ゴム協会によれば、9月までの6ヵ月間のインドの天然ゴム生産量は32万1千トンであったが、需要は前年比+2%増の52万7880トンであったため、天然ゴム不足となっているという。同協会は今年のインドの天然ゴム需要を+16%増の80万トンと見込んでおり、それを賄うだけの国内生産量はない見込みで、輸入を必要としている。インド国内の天然ゴム価格は国際価格より+27ルピー/トン高い131ルピーとなっている。タイヤメーカーは95ルピーと安い海外からの輸入天然ゴムを調達しているが、17年上半期の輸入量は22万4,793トンと前年比▲10%少なく、また世界一高い25%の輸入関税がかかるという。タイヤ業界は無関税の輸入許可を得るべく政府に働きかけているという。
 

 

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