OPEC総会の決定事項の留意点③

原油反発。米国の原油在庫の減少などで。57.38ドル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1270.1ドル近辺で推移。

上海ゴム弱含み。14310元近辺で推移。

●ゴールド100 1時間足 (単位:円/グラム)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「OPEC総会の決定事項の留意点③」

昨日一昨日に続き、先週のOPEC総会での決定事項について、筆者が考える留意点を述べたいと思います。

「増加傾向にある米国の生産が、世界の石油在庫を増加させる懸念について、OPECはほぼ具体的な対策を持たない」という点です。

下のグラフは、米国の原油生産量の推移です。2010年以降、シェールオイル主要地区の原油生産量が急増したことで米国全体の原油生産量が記録的な水準に増加していることがわかります。

OECD石油在庫に占める米国の石油在庫はおよそ4割と推定されます(米エネルギー省の短期見通しより筆者推計)。

このため、米国の生産量が増え、米国国内の在庫が積み上がった場合、世界の石油在庫は減少しにくくなると考えられます。

米国の原油生産量が増加傾向にあることについて、総会後の記者会見やその後の報道などによれば、世界の石油の消費量が増加すると見込まれており、生産の増加による在庫の増加は消費の拡大が相殺する、という趣旨の発言がなされていました。

つまり、米国の生産量が増加傾向(それによる米国の在庫増加)はやむなし、世界の消費拡大へ期待、というスタンスであると考えられます。

サウジアラビアから米国への原油輸出は減少傾向にありますが(米エネルギー省のデータより)、OPECが米国の石油在庫に対してできることは限られていると考えられます。

この点については、政治的な力が働く可能性はあると思いますが、増加傾向にある米国の生産が世界の石油在庫を増加させる懸念についてOPECは具体的な対策を持たない点は、引き続き留意したい点の1つであると考えています。

図:米国の原油生産量 単位:百万バレル/日量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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