OPEC総会の決定事項の留意点②

原油上昇。米国の原油生産量が増加するとの思惑などで。57.43ドル近辺で推移。

金小動き。ドルインデックスが小動きだったことなどで。1277.8ドル近辺で推移。

上海ゴム弱含み。14720元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ350.8ドル(前日比11.2ドル拡大)、円建てで1247円(前日比35円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「OPEC総会の決定事項の留意点②」

昨日に続き、先週のOPEC総会での決定事項について、筆者が考える留意点を述べたいと思います。

「新たに上限が設定されたリビア・ナイジェリアは若干だが増産が可能」という点です。

OPECに加盟するリビアとナイジェリアについては、政情不安などによる一時的な生産減少からの回復途中にあるため、2017年1月の減産開始後も生産量の上限は設定されていませんでした。

今回の総会を経て、この2カ国について、2カ国合計で上限を日量280万バレルとすると報じられています。

以下のグラフはリビアとナイジェリアの原油生産量の推移です。

左のグラフのとおり、直近でナイジェリアの生産量はやや頭打ち感があるものの、リビアのは増加傾向にあります。

この2カ国合計の生産量の上限を日量280万バレルとすることとなりましたが、右のグラフのとおり、2017年10月時点では2カ国合計で日量270万バレルであり、上限まであと10万バレルあります。

現在の減産は2017年1月から始まりましたが、2016年末に合意した各国の上限は、減産開始直前(2016年12月)よりも低かった国がほとんど(イランを除く12カ国)でした。

つまり、減産が始まると同時にイランを除く12カ国は、生産量の削減を実施することとなったわけです。

その意味では、リビア・ナイジェリアは、当時のイランと同様、ある程度増産が許された(すぐに生産の削減を行う必要がない)と見なされていることになります。

OPECは2017年10月時点で、OPEC全体で順守することとなっている日量3,250万バレルとほぼ同量の生産をしています。

このため、リビア・ナイジェリアの今回の上限設定が、OPEC全体の安定した減産順守へはすぐには貢献しない可能性があります。

図:リビアとナイジェリアの原油生産量の推移(右は2カ国合計) 単位:千バレル/日量

出所:OPECのデータより筆者作成

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