OPEC総会後の原油市場を読む

 米政府はマドゥロに経済制裁を科すことを発表しているが、ベネズエラの地方紙「Panorama」によると、ヒズボラがベネズエラに入国しているとCIAが掴んでいると報じている。タレク・エル・アイサミ副大統領の指示で、173枚のベネズエラのパスポートが発行されていた事が判明している。ベネズエラのパスポートは最高1万5000ドル(180万円)を払えば手に入ったとされる。

 その対象になったのは中東出身の人物で、レバノンのテロ組織ヒズボラなどがいた模様。ベネズエラのパスポートはEU26ヶ国を含め世界130カ国でビザなしで入国できる。

 国内でのテロを警戒する米国にとって、ある面、地理的に遠い北朝鮮よりも、緊急の問題かもしれない。米国はこれまで、ブラジルとコロンビアを介してベネズエラの政権転覆を考えていた節もあるが、中国やロシアの介入もあり実現していない。

 11月にもデフォルト(財政破綻)と言われる中、30億ドル(3600億円)分の負債の再編にロシアが応じた。引き換えに、ロシアはベネズエラの港にロシアの軍艦が一度に3隻、15日間の停泊が出来るようになることを要望した模様。

 ニカラグアに続き、地理的に近いベネズエラにロシアの軍事基地が設けられる事は、米国としては避けたいところだが、「ロシアゲート問題」や「北朝鮮問題」、「クリミア併合に伴う制裁」などロシアとは、複数の糸が絡み合う複雑な状況となっている。

 生産量が経済悪化・治安悪化の中で減少し続けているベネズエラや、核開発合意以降、生産量が回復しているイランでの生産量が(トランプ大統領による再制裁などで)減少に転じるなら、原油の下値は限定的であろう。
 

 

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