クッシング地区の在庫が減っても米国の全体の在庫が減らない理由

原油下落。米国の在庫の増加などで。57.72ドル近辺で推移。

金強含み。ドルインデックスの上昇などで。1297.5ドル近辺で推移。

上海ゴム上昇。13950元近辺で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てでおよそ346.7ドル(前日比1.5ドル縮小)、円建てで1225円(前日比7円拡大)。価格の関係はともにプラチナ<金。

●東京金 1時間足 (単位:円/グラム)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「クッシング地区の原油在庫が減っても米国全体の在庫が減らない理由」

米国の原油在庫の状況を示す指標であるオクラホマ州のクッシング地区の原油在庫が前週比減少となったことが、今朝、アメリカ石油協会より公表されました。

クッシング地区は、事故があったキーストンパイプライン沿いにある石油の集積地で、WTIの集積地でもあります。

11月16日のパイプラインの事故発生以降、クッシング在庫が減少すると報じられてきましたが、今朝公表されたデータで実際に減少していることが確認されました(前週比317万バレル減少)。

一方、そのクッシング地区を含んだ米国全体で見た場合の原油在庫はというと、同じ今朝のデータでは予想に反し増加(181万バレル増加)というものでした。

一つ、象徴的な事例としてあげられるのは、昨年5月に発生したカナダのオイルサンド地区で発生した大規模な森林火災の際、パイプラインの米国側の入口である中西部地区(クッシング地区も含まれる)の原油在庫の減少が軽微だったことです。

その理由は、以下のグラフのとおり、クッシング地区と同じ中西部地区のシェール主要地区である「バッケン地区」の原油生産量が増加に転じた点があげられると筆者は考えています。

そして今回、昨年にも増してバッケン地区の生産量が増加傾向を強めていることもあり、事故の影響でクッシング地区の在庫が減少してもそれを含む中西部地区の在庫は大きく減少せず、ひいては米国全体の原油在庫も大きく減少することはないと筆者は考えています。(中西部地区の原油在庫は米国全体のおよそ3分の1)

本日、米エネルギー省(EIA)が各種原油在庫(クッシング地区・中西部地区・米国全体)などを公表します。

減産監視委員会(JMMC)がOPEC・非OPECの24か国が実施している減産の10月の順守率の公表が予定されていますが、やはり米国の在庫のデータにも注目したいと思います。

図:米シェール主要地区の一つ「バッケン地区」の原油生産量 単位:百万バレル/日量

出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成

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