アムロ銀行からプラチナ族金属に関するレポートが発行された

 ABNアムロ銀行からプラチナ族金属に関するレポートが発行された。テーマは電気自動車の発展でプラチナやパラジウムの価格はどの程度影響を受けるかというものである。詳細は来週月曜日の株式会社コモディティーインテリジェンスの週刊ゴールドに掲載する予定であるが、先行してその要点を述べるとかなり衝撃的である。

 現在の自動車(軽車両)のタイプ別シェアはガソリン車が79%、ディーゼル車が520%、電気自動車が1%、燃料電池車0%であるという。台数にするとそれぞれ7,430万台、1,880万台、100万台である。

 2040年における4つの想定ケースがあるが、ベースシナリオの場合それぞれ4,290万台、260万台、7,800万台、650万台となるという。シェアでは33%、2%、60%、5%である。

 現在のプラチナ需要の40%、パラジウム需要の75%が自動車触媒である。こうしたプラチナやパラジウムの供給は今後ますます増えるスクラップからの供給が多くなるという。

 現在プラチナはディーゼル車に平均5グラム使用され、ガソリン車には3.2グラムであるという。また現在の燃料電池車にはディーゼル車の5倍使われるが、2040年技術が発達すると燃料電池車に使われるプラチナはせいぜい現在のディーゼル車並みになるという。

 2040年に60%の車(軽車両)が電気自動車になるとすれば、ディーゼル車は現在の20%が2%に10分の1となり、技術革新によりさらにプラチナの使用量は減っているだろうという。そのため自動車用のプラチナの需要は2040年までに▲65%減少するため、宝飾品や化学工業用触媒等他の需要分野の使用量が増加するとしても▲30%は減少するだろうと見ている。

 プラチナの新規鉱山開発はほとんど見込まれないが、鉱山生産の減少はスクラップの発生量の増加で補われるという。そして結論として、プラチナ化か買うは▲45%下落して500ドルを下回るだろうというのがこのレポートの結論である。同様にパラジウムの価格は▲60%下落して400ドルを下回るという。

 なお、このレポートには燃料電池が増えるケースも書かれており、その場合のプラチナ価格は値上がりして2300ドル以上になるという。詳細は来週のレポートをお読みください。

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