ゴム需給は崩れているが先行きは均衡のシナリオも

 タイ中央ゴム公設市場のアンスモークド・シート(USS)現物の11月15日現在値は、ソンクラがキロ当り43.49バーツ、スラタニが42.93バーツ、ナコンシタマラートが43.49バーツで3市場の平均は43.3バーツ。これは、11月初めの平均価格44.87バーツから1.5バーツほど下落し、10月初めの47.5バーツとの比較でも4バーツほどの下落となっている。

 中国や米国からTSRを中心とした原料ゴムの引き合いは強いものの、それ以上に生産が増えていることが価格下落の背景にある。タイにおいては、例年6~7月から10~11月頃までが通常生産期、11月から翌年1月までが拡大生産期であるため、季節的なサイクルにより増産となっている側面もある。

 タイに次いで世界第2位の天然ゴム生産国インドネシアにおいても、ゴム農園の規模が拡大していることや高収量樹への植え替えが進んでいることに伴い単位面積当りの収量が増えている。このため年を重ねるごとに生産が伸びている。加えて、タイより生産コストが低いことを背景に安値でも生産を増やすことが可能な面もある。

 実際、国際ゴム研究会(IRSG)が示す今年上半期の天然ゴム生産は増大しているとの分析結果を明らかにしている。具体的には、今年1-6月上半期の世界の天然ゴム生産量は605万3000トンとし前年同期比9.1%増とした。半期ベースでは3年連続のプラスであり、タイやインドネシアを筆頭として、上位10カ国全てが前年同期を上回っている。

 このように、各産地国が増産に走っていること消費を上回る供給増につながり、需給ファンダメンタルズを崩す原因をつくっている。
 

 

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事