今後、中国で天然ゴム輸入が増える理由~タイではゴム農民が軍事政権に抗議デモ

★ 中国の9月のタイヤ輸出本数は42万本で前月比▲16.42%減少し、前年比は+0.07%であった。年初からの9カ月間のタイヤ累計輸出本数は392万本で、前年比+0.76%の微増となっている。一方、中国の9月の天然ゴム輸入量は14万4千トンで前月比+7.02%、前年同期比は▲2.22%減だった。9月までの9カ月間の天然ゴム輸入量は148万8千トンで、前年比+17.57%増となっている。

 グラフを見るとタイヤ輸出量が増加している時は天然ゴム輸入量が減っているように見える。通常輸出用タイヤに使われる天然ゴムは輸入されると保税上屋(外国貨物を保税のまま積み下ろし、一時的に保管しておくことができる場所として、税関長が許可した施設)に在庫され、その後にタイヤ生産用の原材料として加工されるため、天然ゴムの輸入とタイヤの輸出には約半年のタイムラグがあるものと思われる。つまり、輸出が好調であれば、原材料としての天然ゴムの輸入量は半年遅れで増加すると見ることができる。ということは、このグラフから言えることは、今後天然ゴムの輸入量は増えるのではないかという推論である。

【参考記事/他サイト】※グラフはリンク先の記事を参照ください(編集部)
China: Tire Export Slows Down, Natural Rubber Demand Is Weak(Global Rubber Markets News
 →→https://globalrubbermarkets.com/54177/china-tire-export-slows-natural-rubber-demand-weak.html

★ 先週金曜日にタイのバンコク市内では、天然ゴム農民が軍事政権に対する抗議デモを行った。2011年に179.25バーツ(約5.41ドル)/キロだったタイの天然ゴム価格は先週47.75バーツと今年1月の約半額になっていることをタイ農民が訴えたところ、タイ政府は他の国でも同様な価格であると回答したため、怒った農民が抗議した。タイ、インドネシア、マレーシアによる天然ゴム生産国会議では価格維持のために、輸出削減をうたっているが、実行されていないと農民団体は抗議している。タイの天然ゴム農民は政治的に強い団体であり、2013年には数十万の農民が全国で道路や空港を封鎖したことがある。また2014年には当時のインラック政権の政治基盤を揺るがしたこともある。

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