ジンバブエ・クーデター

 アフリカ南部のジンバブエで国軍が15日、国営放送局を占拠。1980年の独立以来、実権を握り続けるムガベ大統領(93歳)は、軍の監視下のもとで自宅軟禁の状態にあるとされている。ムガベ氏と親しい隣国の南アフリカのズマ大統領は15日、「自宅で軟禁されているが、身の安全は確保されている」と、ムガベ氏との電話会談内容を明らかにしている。

 ジンバブエ・南アフリカ共に、白金の主要生産国であり、今後の動向には要注意だ。

 今回のジンバブエ軍の行動は、高齢のムガベ氏の後継者を巡る対立がある。同国では、2018年に大統領選挙が予定されており、ムガベ氏は7選を目指して立候補予定だったが、体調悪化から立候補が危ぶまれる中、有力候補の排除を続けてきた。ムガベ氏は6日、「不誠実な態度をとった」と非難し、有力候補であったムナンガグワ第1副大統領(75歳)を突然解任。これに対し国軍のチウェンガ司令官は13日、記者会見し「粛清をやめなければ軍は介入せざるを得ない」と声明を発表していた。

 独立以前のジンバブエは白人支配が続いてきた。1960年代から抵抗運動が強まり、リーダーとして運動を率いてきたのがムガベ氏だ。ジンバブエは1980年4月に英国から独立。ムガベ大統領は白人支配を打倒したため、「独立の英雄」として支持を集めたが、今世紀に入ってから独裁色を強めて国際的な批判を浴びるなど長期政権の弊害が浮き彫りになっていた。2000年以降は白人農地を強制収用して黒人農民に分配するなど拙速な土地改革が引き金となって欧米との関係が悪化。支援国からの援助が途絶え経済が崩壊。一時は年2億%の超インフレに見舞われ、数百万人の国民が職を求めて近隣諸国に逃れた。
 

 

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