大幅上昇となっている原油にゴムは連動できるのか

 商品相場全体の動向を示すCRB商品指数の上昇が勢いを増し、年初来の高値を更新しそうな情勢である。11月6日時点のCRB商品指数は高値で192.83ポイントをつけ、今年2月以来の高値圏に達するとともに年初来高値である1月の196.36ポイントを視野に入れてきた。また上昇の起点となる6月の安値166.48ポイントからは16%の上昇に及んでいる。

 日足ベースの相対力指数(RSI)は6日時点で81.74ポイントに達し、分岐点である70ポイントを大きく上回って行き過ぎを示していることから短期的に値下がりする可能性はあるものの、中長期的ではアップトレンドを維持する確率が高い。テクニカル的にも、6月の安値を大底として逆ヘッド&ショルダーを形成、相場が安値を出し切り本格的な上向き波動に転じたことを暗示している。

 このCRB商品指数の上昇に大きく寄与しているのが銅などの非鉄地金と原油である。特に最近は原油相場の高騰が著しく、これが商品マーケット全体の底上げにつながっている。

 WTI原油先物は、中心限月が6日時点で一時57.61ドルに達し、年初来高値をつけただけでなく、2015年7月以来2年4カ月ぶりの高値圏に達した。また先行して上昇を強めている北海ブレントも6日に64.44ドルをつけ、2015年6月以来の高値を記録した。上昇の起点である2016年1月の安値27.1ドルからは倍上げを超える230%高に達した。

 原油高の原因は産油国の協調減産にある。サウジを代表とするOPEC(石油輸出国機構)と、ロシアなどOPEC非加盟国は、昨年11月に日量170万バレルの協調減産で合意し、現在はこれを来年3月まで延長している。原油価格の更なる引き上げを図るため減産期限はさらに延長される見通しであり、これが11月30日開催のOPEC総会で決まるのか、それとも来年1月に決定されるのかが市場の焦点。いずれにしても、減産延長は既定路線となっている。

 別な角度では、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズがまとめている国内石油掘削リグ稼働数が減少の傾向となっている影響も大きい。同リグ稼働数は7月を境に増加から減少に転じ、その流れは今も続いている。直近の11月3日現在は729基で前週から8基減少した。これは2016年5月以降で最も大幅な減少である。
 

 

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